Meadow's collection #7 【Fern Flower】
草原のコレクション❼【シダの花】

Sub Quest Series #U33
《The Day the Sun is Close to You》
太陽の近付く日
#U33-4《A Kupala Tale 夏至の宵「クパーラ」のお話》⇦Prev Next➡#U33-
6【Kupala Tree クパーラの樹】

Meadow❼ 【Fern Flower シダの花】
Flower in Honey Canned Flower Flower in Sand Frozen Flower Flask of Fog Night Under a Glass Dome
蜂蜜漬けの花 缶詰の花 砂中の花 凍った花 霧の入った
フラスコ
グラスドームに
捕らえた夜

【Fern Flower】 【シダの花】  
[SWEET ETERNITY]
Examine the Flower in Honey. - Explore the Solstice Meadow.

[甘美なる永劫の時]
蜂蜜漬けの花を調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
 
Fern flower シダの花:スラブ地域の伝承で、シダの花を見付けると幸せになれるというのがある。
★fern シダ:シダは胞子で増えるので種が出来ない。種がないということは、花もない。シダの葉をひっくり返すと茶色いぶつぶつが付いている事があるが、あれがシダの胞子嚢(ほうしのう)。
💬シティのサブクエにもシダの花の伝説は出て来ます。
the other stories about a fern flower in the City
Flowers 花々】
 [Closer to a Miracle 奇跡に近付いて]

(3段目)
Don't ask me how.
どうやったのかは聞かないで下さい。
★解説:パクさんは霧の中を自由に歩き回れるという「恩寵」を持っている。詳しくは【Lord of Dusk 夕闇の救いの主(しゅ)】参照の事。
恐らくは霧の中から探し出して来たのだろうが、霧の恩寵の事は内緒にしてるのかも。
💬霧の中を歩き回れる能力が広く知れ渡るのは、マズいかもしれないよね。あらぬ疑いをかけられたり、無理難題を頼まれたり、はたまた悪いヤツに目を付けられたり…。あ、全部長官だった。
(完了画面)
《草花が萎れる系の動詞》
・wilt(ウィルt): 生気がなくなる、くてっと萎(しお)れる。比喩で、暑さなどででれーんとダレる。
一時的で手入れすれば戻る状態
・shrivel(シュㇽィボゥ): 萎(しぼ)む、しおしおに小さくなる。比喩で、怒られてしょぼんとする。
老いなどで衰える過程を指し、不可逆なイメージあり
・wither(ウィðァー): 萎(しな)びる、干からびる。比喩で、脳みそが干上がってなにも浮かばない、カラカラに乾く。
死ぬ一歩手前で、wilt, shrivelより深刻な状態
Let's hurry - we only have until dawn! Today is the Kupala holiday, the only day the ferns bloom! Abbot Paku
パク司祭長
急ぎましょう-夜明けまでしか時間がありません!今日はクパーラ(夏至)の祭日、シダが花を付ける唯一の日なのです!
The fern produces flowers of rare beauty, bringing good luck and happiness. They're almost impossible to find, though. この日、シダは稀なる美しい花を咲かせ、幸運と幸福を齎すのですよ。まあ、見付けるのは不可能に近いのですが…。
But I managed to collect a few. Don't ask me how. Now we need to preserve their magical properties! それでも私(わたくし)、どうにかこうにか数本ばかり集める事に成功致しまして。どうやったのかは聞かないで下さい。その話はさておき、そう言う訳でその花の魔法的特性を保存する必要があるのですよ!
To preserve the fern flower and its magical properties, I've added it to pure summer honey. It's perfect for preserving fruit, so maybe it'll work on a flower, too. Can you test it? Abbot Paku

パク司祭長
シダの花とその魔法的特性を保存するため、私(わたくし)はそれを純粋な夏の蜂蜜に漬けたのです。蜂蜜は果物を保存するのには最適ですから、ひょっとするとは何も有効なのではと。確かめて頂けますか?
Oh, no! The flower in the honey has shriveled and lost its miraculous properties. This honey was collected in the Solstice Meadow, so I was sure it would help... Well, we'll have to try something else. ああ、なんと!蜂蜜漬けの花は萎(しぼ)んでしまい、その奇跡的な特性も失われてしまうとは。この蜂蜜は夏至の草原で集めたモノでしたから、必ずや助けになってくれると思っていたのですが…。ふう、別の方法を試すしかないようですね。
[EPHEMERAL MAGIC]
Find the Canned Flower. - Explore the Solstice Meadow.

[束の間の魔法]
缶詰の花を探せ。-夏至の草原を探索せよ。
ephemeral: 束の間の ※ギリシャ語で「たった一日しか続かない」が語源。固い
I want to investigate the possible supernatural properties of the flower, so we should do our best to preserve it. I've put it in a flat can, treating it with fog instead of steam. The result was around here somewhere. Can you look for it? Abbot Paku

パク司祭長
私(わたくし)と致しましては、この花が持っているであろう超自然的な特性を調べたく存じまして、然(しか)らば、我々は花を保存するのに最善を尽くすべきであろうと。そこで私(わたくし)、花を平たい缶に詰めまして、蒸気の代わりに霧を使って処理を施(ほどこ)しました。出来上がった品がこの辺りのどこかにあるのですが…。探して頂いても? a result: 出来上がった物、結果 ※事象ではなく物を指すため、基本的に可算名詞であることに注意。
英語で対になるのは[cause and effect 原因と結果]であり、resultではない
I failed again... The canned flower went bad. I decided not to take the flowering fern out of its natural environment and do everything right in the Solstice Meadow, but it didn't work. またしても失敗ですか…。缶詰の花はダメになってしまいました。シダの花を自然環境から持ち出さず、全ての工程をきっちり夏至の草原でこなす事にしたのですが、上手く行きませんでしたねぇ。 go bad: ダメになる、食べ物などが腐る ※口語
[AN IMMORTALITY ELIXIR]
Examine the Flower in Sand. - Explore the Solstice Meadow.

[不死の妙薬]
砂中の花を調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
Dry flowers with sand(You tube)←砂状のシリカゲルを使ったドライフラワー。説明は早口だが、画像を見ているだけで、十分納得できるはず。
シリカゲルは乾燥剤の中身で、花の水分だけを綺麗に吸い取ってくれる。自然乾燥では、空気中の酸素で酸化して変色したり、脱水過程で縮んでしまうが、砂に埋まっているから、酸化も変形もしないと。なるほど。
💬色も形も生花の時とほぼ変わらず綺麗に保たれていて、びっくり!触っている時にカサカサ言うのを聞かなければ、乾いていると分からないほど。へー。

resources(英ㇽィゾースィーz/米ㇽィーソースィーz): あの手この手 ※複数形が多い。正攻法ではない感じがある。
[the last resort 最後の手段]のresort(ㇽィゾーt)と似たような意味。
通常の発音はㇽィーソーsだが、イギリス英語では特にこの意味の時ㇽィゾーsになる事がある。
💬砂金を使ったのがダメなんじゃないか?金には吸湿性もないし、重いから…。
How do we keep the flower intact? Sometimes, they use sand for this. For such a valuable plant, let's take the golden variety, which should enrich the flower with useful qualities. Let's see what we've got. Abbot Paku

パク司祭長
どうしたら花を完全なまま保てるのでしょうか?時折、そういう用途には砂が用いられることもありますよね。これほどの貴重な植物ですから、砂金を使ってみましょうか、金なら花に有用な性質を与えてくれるでしょうし。さあ、どうなったか見てみましょう。
The flower in the golden sand fell apart before it even had a chance to dry! I don't know what we're doing wrong... We've put in so much effort and so many resources, but there are fewer and fewer of the flowers. Let's try again! 砂金に埋めた花は、乾く素振りを見せる隙もなくハラハラと崩れてしまったではありませんか!ああ、一体何がマズいのでしょう…。これほど多くの労力をかけ、あの手この手を試しているのにも関わらず、どんどん花は減るばかり…。嘆いてばかりもいられません。次こそ頑張りましょう!
[FREEZING SHOCK]
Examine the Frozen Flower. - Explore the Solstice Meadow.

[凍り付くほどの衝撃]
凍った花を調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
Freeze drying フリーズドライ/凍結乾燥:水分の「昇華」を利用した乾燥法。液体を経ずに水分をいきなり抜くことで、なまものを水分の抜けたスポンジ状に乾燥させ保存する事が出来る。
普通に凍らせると、氷は水の1.1倍の体積があるため、細胞壁が破壊されて、解凍するとぐちゃぐちゃになってしまうが、フリーズドライでは細胞壁が破壊されないので、そのままの構造を維持できる。
★昇華:固体がいきなり気体になる状態変化。固体の二酸化炭素であるドライアイスが有名。
《フリーズドライの原理》
水の場合、常温常圧(20℃, 1気圧)下では100℃で沸騰するが、気圧が低くなると、沸点はだんだん低くなる。ちなみにエベレスト山頂(0.3気圧)では、80℃。
この原理で、真空近く(1/1000気圧以下)まで減圧すると、沸点は氷点下になる。つまりこの気圧下で温度を0℃以下にすると、水分は液体である水になる前に気体になる。

a challenge: 手強い問題、挑戦し甲斐のある課題
※多大な努力と意欲を必要とするというニュアンスがある
I'll preserve the properties of the fern flower, whatever it takes! This phenomenon must be studied. I borrowed an ice electrode from Vera to try freezing the flower. What do you think? Abbot Paku

パク司祭長
こうなったら、何を賭(と)してでも、シダの花の特製を保存して見せますよ!この驚異の花はなんとしても研究されねばならないのですから。それで私(わたくし)、この花を凍らせようと、ヴェラから氷電極を借りて来たのです。どう思われますか?
I think you've right - the frozen flower doesn't look alive at all. That's not the way to study it. Can you feel the challenge? I'm sure we'll find a way to preserve a fern that blooms just one day a year! 仰(おっしゃ)る通りかと-凍った花はちっとも生きているようには見えません。つまりこれは研究には適さない方法だと言う事ですね。なるほど、なかなか挑戦しがいのある素材だと感じませんか?一年に一日しか咲かないシダの花を保存する方法は、きっと見つかるでしょうとも!
[A FOGGY INFUSION]
Find the Flask of Fog. - Explore the Solstice Meadow.

[霧の注入]
霧の入ったフラスコを探せ。-夏至の草原を探索せよ。
infusion: 注入、吹き込む事
Let's use the fog to preserve the flower for research. Buildings swallowed by it appear untouched afterwards, so it should work the same way on a plant. Can you find me a flask of fog? Abbot Paku

パク司祭長
それでは、研究用の花を保存するのに霧を使ってみましょう。霧に呑まれた建物はその後も変化がないように見えます、と言う事は、植物にも同じように作用するはず。霧の入ったフラスコを見付けてきて頂けますか? ★解説:①-⑤はどれもナマモノの保存方法として実際にある手法を使っている。
①蜂蜜漬け:蜂蜜には抗菌作用がある上に、糖分が高いので腐敗防止になる。
②缶詰:①と似ている。シロップ漬けなどが多いが、液体でない場合は、窒素など不活性の気体を封入する。
③ドライフラワー:水分を抜く事で腐敗と酸化を防ぐ。完全に脱水してしまうと色も抜けるので、頃合いが大事。
④フリーズドライ:③と似ている。脱水することで腐敗と劣化を防ぎ、また超低温によりバクテリアも死滅する。
⑤霧:これだけはアッパー独自だが、霧が放射線のような特性を持つことを鑑みるに、きっと霧には、放射線と同様の滅菌効果があるのだろう。

どれも滅菌や脱水が関与しているのが分かるだろうか?パクさんは腐敗と酸化を防ぐことで、状態を保とうとしているのだろう。そうなると、腐敗とはなにか、酸化とはなにかが肝になる。
・腐敗:バクテリア(細菌)の働きによって、有機物が分解される過程のこと。逆を返せば、バクテリアさえいなければ腐らない。バクテリアも生き物なので、水と酸素が必要だし、浸透圧の高い液体だと、細胞膜中の水分が溶け出て死んでしまう。つまり滅菌になる。砂糖漬けや塩漬け、アルコール漬け、酢漬けなどはその原理を利用している。
放射線は細菌の核を破壊することで死滅させる。
・酸化:バクテリアがいなくても、酸素や水に晒されていると、酸化して変色したり変性したりする。窒素など反応しにくい気体を封入すれば酸化を防げる。
Excellent work! The fog in the flask is perfect. Look how it swirls inside as if it were alive. But the flower surrounded by it has withered... unbelievable. Apparently, this environment isn't right for it... 流石ですね!そのフラスコに入った霧は完璧ですよ。ほら、まるで生きているかのように中で渦を巻いているではありませんか。しかし霧に包まれた花は枯れてしまいました…ああ、こんなはずでは。見る限り、この環境は花に適していないようで…。
We have one flower left. There's one more way to preserve it, but it's difficult. Fingers crossed! Abbot Paku
パク司祭長
残る花はあと一輪。保存方法はもう一つありますが、難易度の高い方法でして。上手く行くことを祈りましょう!
[FROZEN IN KUPALA DAY]
Put the Day Under a Glass Dome. - Assemble the "Fern Flower" collection.

[クパーラの日で時を止めて]
ガラスドームに夏至の日を閉じ込めよう。-「シダの花」のコレクションを集めよう。
froze: (比喩的に)時を止める
Let's preserve the flower using Kupala Day itself - after all, this is when it blooms. We'll "catch" a bit of the day under a glass dome and place the flower there. I'll need your artifacts for this! Abbot Paku

パク司祭長
さあそれでは、クパーラの日そのものを使って、花を保存しましょうか-なんと言いましても、この日こそ、この花が咲く日なのですから。夏至の日の一部をガラスドームの中に「捕まえ」て、その中に花を置くのです。それにはあなたのアーティファクトが必要になりますよ! 💬⑥の方法は、「時を止める」か。
確かにそれでも劣化はしないけど、そりゃー、めっちゃ裏技やないかい!

①-⑤の問題点は、生体には向かない手法だったという点なんだよね。バクテリアが死ぬということは、同じく生き物である花にだって有害。死体を保存するならともかく、生きている状態を保つのは難しかった、というワケ。

つまり、生体を保存する最良の方法は、「生かしておくこと」。それなら、見た目だけでなく、機能全てを維持できる。しかし、この手法の問題点は、生体はどんなに生かしておこうとしても寿命があってそのうち死ぬという事だったりする。
時間を止められたら、問題は一挙に解決するんだけどねぇ。
残念ながら、時間を左右する因子はおそらくこの次元の宇宙には存在していないから、永久に未解決だろう。





(パクさんの最後のセリフを受けて)
💬そうだねぇ。なぜ花は美しいのか、なぜ花は枯れねばならないのか…。
なにがどう作用しているのかは調べられても、「なぜその必要があるのか」っていう本質を知るには、科学はあまりに無力で、分からないことの方がずっと多い。
「未知の力=魔法」なんだとすれば、自然は本当に魔法使いだ。自然はまだまだ未知の力で溢れてるんだから!
The Kupala Day that we put under a glass dome has gradually turned into evening. And the flower began to shine even brighter! How magical... we did it! I wonder what's so special about this holiday. ガラスドームに閉じ込めたクパーラの日は、徐々に夕方に変わりつつあります。おお、なんと、花が一層明るく輝き始めました!まるで魔法のような…、ついにやりましたよ!不思議ですねぇ、この祭日の、一体何がそうも特別なのでしょうか。
Now we'll learn what makes the fern flower magical - the air, the dark night, the starry sky, the smells... Abbot Paku
パク司祭長
これでようやく、シダの花を魔法の花たらしめているモノは何なのかを探る作業に移れます-空気なのか、闇夜なのか、星空なのか、その匂いなのか…。
Or maybe all of them. Truly, nature is the best sorcerer. Can you feel it? あるいは、その全てなのかもしれません。実の所、自然は最高の魔法使いなのですから。そうは思いませんか?

Meadow❼ 【Fern Flower シダの花】
Flower in Honey Canned Flower Flower in Sand Frozen Flower Flask of Fog Night Under a Glass Dome
蜂蜜漬けの花 缶詰の花 砂中の花 凍った花 霧の入った
フラスコ
グラスドームに
捕らえた夜

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太陽の近付く日
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