Upper City Story #33 A Kupala Tale (Meadow)
アッパーシティストーリー№33 夏至の宵「クパーラ」のお話 (草原)

Sub Quest Series #U33
《The Day the Sun is Close to You》
太陽の近付く日
#U33-3【Night of Bonfires ボンファイアの夜】⇦Prev Next➡#U33-
5【Fern Flower シダの花】

《U-Case №U33:A Kupala Tale》 Jun-Jul 2024 Event: Soul of the Old Pear Tree

☆Mini-Events ミニイベント
Artifact Hunt
Artifact Hunt has been announced in the City. Don't miss your chance to get the rewards!

*Added images and descriptions for the featured rewards! 目玉報酬の画像と説明を追加!
Mysterious Wanderer
ミステリアスな彷徨う者
 
Moments: In the Beautiful Forest Village of the Slav
心に残る瞬間:美しきスラブの森の村にて

 
《Soul of the Old Pear Tree》 Jun-Jul 2024 Event 《梨の古木の魂》  
★Holy Protectors! なんてこった!:Holy ナントカはバリエーションがいっぱいあるが、どれも驚いた時の間投詞。
Holy Protectors/ Defendersはアッパー独自の言い回し。
実際の英語では、Holyナントカのナントカに結構ヘンなモノが来る。
Holy moly(ーリ)←ギリシャの薬草、響きだけで意味はない
Holy cow(ウ)←聖なる牛
Holy mackerel(カㇻゥ)←聖なる鯖(さば)
Holy crap(クッp)←聖なるうんこ
Holy shit(ッt)←聖なるクソ
最後二つは汚いスラング、聖なるうんこ(笑)

What are you doing here?: なんでこんなとこにいんの?
※いないはずの人を見た時の驚きフレーズ
英語ではこういう状況で
Why are you here? とは言わない。このフレーズは
「どうしてお前はこの世に存在しているのか?」
と存在意義を問う、哲学的なニュアンスになってしまう。

💬反射で敵を殴り倒す様に訓練されてるんですね。怖いなぁ…(汗)



Holy Protectors! Stone, what are you doing here? I didn't recognize you and almost punched you. The Security Service is on duty here! Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
ホーリー・ディフェンダーズ(うおっとぉ)!ストーン、なんでこんなとこにいんだよ?お前だと気付かなくて、危うくぶん殴る所だったじゃないか。ここは今、公安局が警邏(けいら)中なんだぞ!
So the Security Service is also interested in this... creek that's appeared out of thin air? And the oases of green grass all over the City? Alford Stone
アルフォード=
ストーン
ほー、したら公安局もこれに興味があんだよな…突然どこからともなく現れた小川を調べてンだろ?それか、シティのあちこちに湧いてた緑の草地か? oases(オウエイシーz): oasis(オウエイシs)の複数形。日本語のオアシスと発音が違うので注意。
 
In that case, let me be of use to you, Kira. I'm an eyewitness! I saw the whole thing happen with my own eyes. I wrote it down in detail. Alford Stone
アルフォード=
ストーン
その件なら、是非とも俺に聞いてくれ、キラ。なんつっても目撃者だからな!何が起きてたのかなら、この目ですっかり見たんだ。詳細を書き取っておいたんだぜ。 be of use to 人:人の役に立つ ※be useful to人 と同じ
8:00 a.m. - a very heavy summer rain started. I've heard that such downpours are often accompanied by mysterious phenomena. I went out to observe.

12:00 p.m. - the downpour ended. A creek and an old pear tree have suddenly appeared near the organ grinder's workshop.

12:30 p.m. - I saw a mysterious, barefoot woman in the streets, and her footprints grew grass. Is she a witch?!

午前8時:夏の激しい通り雨が降り出した。こういう驟雨(しゅうう)ってのはちょいちょいミステリアスな現象を伴うってえ話を聞いたことがある。観察に出掛けることにした。

午後12時:大雨が止んだ。小川と梨の古木が突然現れた、オルガン奏者の工房の近くだ。

午後12時半:ミステリアスな裸足の女を通りで見掛けた、その足跡からは草が生えてきやがった。あの女は魔女なのか?!
驟雨(しゅうう):激しい通り雨のこと ※夏の季語
💬アルフォードは口調はぞんざいでも、学はあるはず。洋の東西を問わず、骨董品には古典文学の知識が欠かせませんし。それでたまには教養のある面を覘(のぞ)かせてみようかとそれっぽい語を訳に混ぜてみました。そうでもしないと、ただガラが悪いだけのオカルト野郎になっちゃうもんね(笑)

★Alford アルフォード:重度のオカルトマニアで、やたらと魔女を怖がっているクセに、事あるごとに魔女はいると強弁する。恐怖と羨望がないまぜになってるのかも?

Who Is Stronger? 強いのはどっち?】
アルフォードの魔女への傾倒っぷりがうかがえる。
嫌味たっぷりなのが面白い。

💬嫌味って、教養のあるなしの目安になる気がします。品のない悪口(「バーカ、バーカ」とか「お前の母ちゃん出べそ」とか)には、教養は必要ないですもんね。



The woman was seen not alone but with a young man. He was frightened and fled at the sight of our agent. We have yet to find him. Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
その女は一人ではなく、若い男と一緒だったのを目撃されてんのさ。男の方は我々諜報官を見た途端ビビッて逃げちまって…。まだ見付かってないんだ。
 
Though she tried to catch up with him, we were able to detain the woman. Maybe she was after him for something? She won't talk. Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
けど、その男に追いすがろうとしてた女の方は捕まえることが出来たんだよ。ひょっとすると、あの女は何か目的があって男を追っていたとかなのか?だんまりを決め込んでてなぁ。
 
Or rather, she can't talk. She's under a seal of silence. I feel an aura of magic around this woman - I don't think she's human. Abbot Paku
パク司祭長
というかむしろ、話すことができないのですよ。沈黙の呪(しゅ)がかけられていますから。この女性の周囲に魔力のオーラを感じます-私(わたくし)にはあの方が人間だとは思えないのですが…。
 
I wonder if her appearance is connected with the approaching solstice holiday. But why speculate? Let's look around the meadow for clues. Abbot Paku
パク司祭長
あのご婦人の出現は、間もなく訪れる夏至の祭日と関係があるのではないでしょうか。しかし根拠もなしにあれこれと推測してみても詮(せん)無いことでは?草原の周辺で手がかりを探してみるのがよろしいかと。 speculate: 根拠もなしに推測する
★summer solstice 夏至:2024年は6月20日か21日(国による)で、つまりこのイベント初日か前日。
[DECEPTIVE SERENITY]
Unlock the Solstice Meadow. - Unlock location.
Unlock
[偽りの静けさ]
夏至の草原を解放せよ。-ロケーションを解放せよ。
 
That new meadow with the creek and pear tree looks quiet and bright. I don't trust places like that. There's got to be a catch somewhere. Be on your guard! Let's get closer. Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
小川と梨の樹を伴って新しく現れたあの草原は、見る限りは静かで輝かしいが…。私はそういう場所を信用してないのさ。どーせトンデモナイ落とし穴があるんだぜ。警戒しておけよ!さて、もっと近付いてみるか。 💬ブラック長官に影響されたのか、すっかり疑り深くなっちゃって…。レイドンに感化されてれば、ひたすら感動してるだろうに。(泣)
a catch: 罠、引っ掛け、落とし穴 ※一見良さそうに見えるのに、ドツボに嵌る見落としのこと

💬段々キラに護られるのに慣れて来てしまいました(笑)
だって、断然強いんだもん。長官だって堂々と護衛させてるんだし、もういいよね。
Until I'm certain we've got nothing to worry about, stay close to me, and don't touch anything. I've got to protect you - who knows what might be out here. 不安要素がないとの確証が取れるまで、私の側を離れず、一切何にも触れるなよ。お前を護るのは私の役目なんだからな-ここから何かが飛び出て来ないとも限らないんだぞ。
[THE FROZEN SUMMER]
Enter the Solstice Meadow. - Explore the location.
Explore
[凍てつく夏]
夏至の草原に入ろう。-ロケーションを探索せよ。
 
A strange woman has disturbed the City's languid peace. Perhaps we can understand how she arrived here and what her presence means by studying the meadow, since she can't tell us herself. Abbot Paku

パク司祭長
見知らぬ女性によって、シティの気怠(けだる)い安寧(あんねい)は乱されてしまいました。もしかすると草原を調べれば、あの方がここに辿り着いた経緯(けいい)や、その存在の意味する所が分かるかもしれません、ご本人が語ることは出来ないことでもありますし。 languid(ングウィd): 気怠い、物憂げな、やる気のない
※[energetic(エネジェティッk): エネルギッシュな]の対義語
🍐Solstice Meadow 🐑🐻🦊🐷 🍐夏至の草原 💬いつも素晴らしいBGMですが、今回も素晴らしい!壮大な景色の中にわずかに混ざる不穏な気配がよく出ています。
アッパーのマップはあくまでも概略図であって、実寸ではないんでしょうね。砂漠に海に草原に…。どんだけ広いんだか(笑)

★昨年の《Dance of Summer Spirits 夏至の悪魔の舞い》に引き続き、東スラブ地域(国としてはウクライナ近辺)の夏至のお話みたいです。
夏が短い北の国は夏至のお祭りが一大イベント。
北欧のように、夏至が祝日になる国もあります。

★Summer Solstice 夏至:一年で夜が一番短い日。
北半球では毎年だいたい6月21日前後ではあるが、年によって微妙に日付が変わる、というか、同じ年でも国によって違う。
地球は公転面の垂直に対し、23.44°地軸が傾いているので、公転面のどの位置に地球がいるのかによって、日照時間が変わる。そして地軸がきっちり太陽の中心方向を向く[夏至点]は、一年の内ほんの一瞬の一点。この[夏至点]の含まれる日が「夏至」で日照時間が最長になる。
今年2024年の場合で考えてみよう。
夏至点で地球を止めたとすると、
日本はその時、6月21日の5:50 a.m.
イギリスはその時、6月20日の21:50 p.m.
(サマータイムで8時間の時差があるから)
つまり、今この時点での日付が国によって違うように、[夏至点]が含まれる日付も、その国によって違う。
ついでに、地球の公転周期はきっちり365日ではなく365.25日なので、毎年夏至点の時間が8時間ずつ遅くなることにより、年によっては日付がズレる。で、うるう年によって4年でリセット。
💬あちゃ~、夏至の解説だけでスペースいっぱいになっちゃったよ。夏至の日付なんて誰も気にしてないかもしれないのに…。


I've never seen such beauty! A hayfield, a cottage as if from a pastoral painting, the air smelling of golden pears... The only thing that betrays darkness is an axe ominously stuck into a tree. Abbot Paku

パク司祭長
このような美しい光景は見た事がありませんよ!まるで田園風景の絵画から抜け出たような牧草地にコテージ、そして辺りに漂うのは金色に色付いた梨の香り…。唯一この光景に影を落としているのは、不吉にも梨の樹に刺さっている一本の斧だけです。 betray darkness: 主語が影を落とす ※このbetrayは意図せず悪い何かを露呈するという意味。
 
I thought our mysterious lady was a witch, but nothing in the meadow suggests that. So how do her footprints grow grass, then? Alford Stone
アルフォード=
ストーン
俺ぁてっきりあのミステリアスなレディは魔女なんじゃねえかと思ってたんだが、草原にゃあ何にもそれっぽいもんはねえぞ。それじゃあ、どうしてあの女の足跡からは草が生えるんだよ?
 
Whether witch or not, there's magic involved - I saw the fog react to the meadow. It's been transported to the City by someone's spell. Abbot Paku
パク司祭長
魔女であるにせよ、ないにせよ、魔力は関与していますね-霧があの草原に反応しているのを見ましたから。草原は何者かの呪文によってシティへと転送されて来たと言う事でしょう。 💬霧が反応してると魔法が関係してると分かるの?それ、初耳だけど、霧に奇跡を起こす力があるって事は、魔法と似たようなモノってことか?
Our stranger must have supernatural powers. Plus, she bears a magical seal of silence. But who cast it? あの見知らぬレディが超常の力をお持ちであることは間違いありません。加えて、あの方には魔術による沈黙の呪(しゅ)がかけられています。しかし、そうなると一体誰がその術をかけたのか?という疑問が…。 💬またマスターだったりするのか?流石に前回に続き今回もだと暗躍しすぎか?
[INCOGNITO MAGIC]
Start an investigation. - Open the Diary.
Opening
[隠蔽魔術]
捜査を始めよう。-日誌を開こう。
 
For the first time in many years, we're seeing traces of magic with an unknown origin in the Upper City, and the only suspect bears a seal of silence. Oh, boy! I'll get the investigation Diary. Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
長い時を経て久しぶりに、出所不明の魔力の痕跡がアッパーシティで見付かったと思えば、唯一の容疑者には沈黙の呪(しゅ)がかけられてるとはね。ああ、もう!捜査日誌は私が取って来てやるよ。 ★解説:「長い時を経て久しぶりに~」というキラのセリフは、下界と違い、現在のアッパーには魔法はないから。その代わり霧とクリスタルの活用による超科学が発展している。
💬《Upper City Fog アッパーシティの霧》で下界とアッパーでは時間の流れ方が違うという話が出てきました。
細かくは語られていませんが、下界の時代背景はおおよそ19世紀初頭、産業革命直後で、まだまだオカルト全盛。
それに対し、アッパーは大体20世紀初頭、電球を始めとする科学の浸透につれて非科学的な暗闇がどんどん隅に追いやられた時代です。
下界と100年ほど時代にズレがあるので、以前はアッパーにも魔法があったのに、街の発展とともに魔法が廃れてしまったのではないでしょうか?
《A Kupala Tale》 Case №U33 《夏至の宵「クパーラ」のお話》 Kupala クパーラ:ウクライナや南ロシアなど、東スラブ地域での夏至のお祭り。夜に焚火を焚いて様々な伝統の催しをする。クパーラの名の由来はスラブ語での[Bathe 水浴びをする]から来ているらしい。
また、Kupalaはスラブ地域での豊穣の女神の名前でもある。クパーラの宵は、最後、クパーラ人形をボンファイヤーにくべて終わる。
The Upper City's townspeople witnessed a miracle - a silent woman wandered the streets, grass growing out of her footprints. Could it be that magic has returned on the eve of the solstice? Introduction

序文
アッパーシティの市民たちは奇跡を目撃してしまった-物言わぬ女性が街中を歩き回ると、その足跡からは緑の草が育つのである。夏至の晩に、魔力が戻って来たなどと言う事があり得るのだろうか?

U33-1 【Mighty Character 強力な呪術師】
Kharakternyk's Amulet Pipe with a Secret Frankincense Circle Bent Horseshoe Water Jug Seal of Silence
カラクテルニク
(呪術師)の護符
秘密のある
喫煙パイプ
乳香で囲まれた円 曲げられた蹄鉄 水差し 沈黙の呪(しゅ)

When we apprehend the stranger, we find out that she is under a seal of silence. Abbot Paku also claims that she's not human. To question her, we first need to break the seal.

Goal: How do we talk to this maiden?
Chapter1

第一章
怪しい女性を取り押さえてみると、なんと沈黙の呪(しゅ)がかけられていることが分かった。パク司祭長はまた、彼女は人間ではないとも主張している。彼女に取り調べを受けさせるには、まずその呪(しゅ)を破る必要があるぞ。

ゴール:この乙女と話をするにはどうすればいいのだろうか?
apprehend: 警察が犯人などを取り押さえる ※takeやseizeのフォーマル版。逃げているのを捕まえるニュアンスがある。場合によっては、ほぼarrestと同義
arrest: 逮捕する ※起訴に持ち込む手前の正式な手続きに使う語で、留置所への勾留を含む。apprehendは捕まえるだけ
 
Whoever cast the seal of silence and brought the meadow here must be a sorcerer, right? It's crucial for me to how. Alford Stone
アルフォード=
ストーン
沈黙の呪(しゅ)をかけ、草原をここに移動させた野郎ってのは、呪術師に違いないぜ、だろ?俺にとっちゃ、その方法が何かってのが大問題なのさ。 sorcerer: 呪術師、悪い魔法使い
※mageが中立なのに対し、sorcererは悪いイメージがあり、また、土着の魔法使いっぽい感じがある
 
The easiest way to find out is to ask our stranger herself. Maybe the guy she was following is the mage. Abbot Paku
パク司祭長
それを突き止める最も簡単な方法は、異邦人であるご婦人ご本人に尋ねる事でしょう。ひょっとするとこの方の追っていた男性が魔術の使い手なのかもしれませんし。 💬勇み足にならない様に釘を刺しつつも、やる気を失わせず…。こういうボスって理想だよね。やっぱり働くならパクさんの所がいいなぁ。
We'll break her seal of silence. To do that, first we'll learn what the spell is made of. Stone, your knowledge will come in handy. ならば我々の手で沈黙の呪(しゅ)を解けば良いのです。そのためにはまず、この呪が何で出来ているのかを知る事が先決かと。ストーンさん、今こそあなたの知識が役に立つ時ですよ。
[A WARRIOR'S MARK]
Bring over the Kharakternyk's Amulet. - Explore the Solstice Meadow.
U33-1 ①
[戦士の印]
カラクテルニクの護符を取って来よう。-夏至の草原を探索せよ。
 
To break the seal of silence, let's first examine the suspicious objects I spotted in the meadow. Every spell contains a clue as to how to break it. Can you bring me that amulet over there? Alford Stone

アルフォード=
ストーン
沈黙の呪(しゅ)を破るってんなら、先ずは俺が草原で目星をつけてた怪しげなブツを調べようぜ。呪(まじな)いの術ってのには、須(すべか)らくその破り方の手がかりが含まれてるモンなのさ。向こうにある護符を取って来てくれねえか? (下段)
caste(カースt):インドのカーストが元で、社会的な階級の事
kharakternyk カラクテルニク:ロシア語での綴りはхарактерник。英語のCharacterと語源は同じだが、ウクライナ語での実際の意味は[Sorcerer 呪術師]らしい。
Cossacks コザック(注:英語ではコサック):英語の発音は濁らないが、 ロシア語・ウクライナ語では[Козакコザック]と濁る。「まつろわぬ民(自由の民)」を意味する語で、土着の兵士のような存在。kharakternykが明らかに英語ではないので、スラブ語での発音でまんま翻訳。

★ちょっと不思議なYou Tubeを見付けてしまった。
Характерник (Kharacternykカラクテルニク)←You Tube
※ロシア語だけど、⚙SettingsでSubtitle/CCをonにして、その後auto-translateを入れると選んだ言語に翻訳されるよ!

触れずに人を倒し、目隠しをして見えているかのように走り回り、本気で殴り掛かる相手の手をいとも簡単に掴む。
武術の極意のようでもあり、サイキックのようでもあり、まさに武装呪術師。

最後に
Характер это стабильность
(カラクテㇽ・エト・スタビリネスt)
Kharacter is stability
カラクテルの本質は「静」
だと言ってる。分かったような分からんような。

💬本当かはともかく、少なくともカラクテルニクの持つ力がこういう類のモノだと信じられてるって事だけは分かった。
なんか[Ninja忍者]っぽいぞ!

(アルフォード挿入セリフ)
※英文では、ロシア語の音写であるKharacterでなく、英語のCharacterになってますが、ロシア語として翻訳。確かにхарактерの訳でもnatureが出て来るんですが、多分このnatureは自然ではなく、「土着の」とか「生来の気質」の意味だと思います。

The amulet you've brought is shaped like a diving falcon. Unbelievable... I think I know whose it is. It's the mark of a secret caste of warrior sorcerers who call themselves the Kharakternyk Cossacks. お前が取って来てくれた護符は急降下する隼(はやぶさ)みてえな形をしてんな。マジかよ…。俺ぁこれの持ち主の正体には覚えがあンぞ。こいつは武装呪術師集団の持つ秘密の階級章じゃねえか、自分たちの事を「カラクテルニク・コザック」って呼んでる奴らの。
"Character" not only means "nature" but also "mark," and all Cossack sorcerers possess one. This amulet is the mark. Alford Stone
アルフォード=
ストーン
「カラクテル」には「土着の」って意味だけじゃなく「印」って意味もあってな、コザック呪術師はみんなそういうのを持ってんのさ。この護符がその印なんだよ。
This mage could have moved the meadow here, and if so, a seal of silence would be easy for him. Take his amulet, but keep it away from me. Alford Stone
アルフォード=
ストーン
草原をここに移したのはその魔術師ってこともあり得るじゃねえか、もしそうなら、沈黙の呪くらいそいつには朝飯前だろ。その護符はお前が持ってけ、でも俺には近づけンなよ。 💬えっ、そんな怪しいモンを託さないでくれ!ここにマーサがいれば、呪い封じをしてもらうのに!
[PHANTASMAGORICAL SMOKE]
Find the Pipe with a Secret. - Explore the Solstice Meadow.
U33-1 ②
[夢うつつの走馬灯の煙]
秘密のある喫煙パイプを探せ。-夏至の草原を探索せよ。
phantasmagoria(ファンタzマゴーㇼァ):熱に浮かされて見る夢うつつの走馬灯のような映像の事
We can only break the seal of silence if we understand how it was cast. Among the dubious items I noticed in the meadow was a smoking pipe. It looked vaguely familiar. Could you find it? Alford Stone

アルフォード=
ストーン
沈黙の呪を破ることができるとすりゃ、それがかけられた方法を知るしか術(すべ)はねえ。草原を見てて、どうも胡散臭(くせ)えなと気になってたアイテムん中に、喫煙パイプがあるんだよ。なーんとなく見覚えがあってな。済まねえが、探してもらってもいいか? Among the dubious items I noticed was a pipe.
どうも胡散臭(くせ)えなと気になってたアイテムん中に、パイプがあるんだよ。
※①でspotted(目星をつけていた)と言っていた通り、アルフォードには最初から気になるアイテムがいくつかあった。
noticedはそういう違和感のあるアイテムを後から言及する時に使う動詞で、その場で気付いたわけではない。
また、Amongが文頭に来る文は倒置文になる事が多い。本当の主語はa pipe

💬マジで呪術師だったかはおいといて、コザックが実在していた事を考えると、阿片とかを使ってたんじゃないのか?ただ、そんな即座に影響が出るもんなのかは分からんが。
You've found a pipe with a secret, the kind found in ancient Cossack images. The smoke from it causes dizziness and a loss of grip on reality, which the mage can take advantage of! 秘密のある喫煙パイプを見付けてくれたんだな、正に大昔のコザックの挿絵にあるようなヤツじゃねえか。それから出る煙は眩暈(めまい)や現実感の喪失を引き起こすんだ、その魔導士はそれにつけ込むことができるって寸法さ!
[SOMEONE'S NOT WELCOME HERE]
Examine the Frankincense Circle. - Explore the Solstice Meadow.
U33-1 ③
[誰にも邪魔されない場所で]
乳香で囲まれた円を調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
 
So how do we break this mysterious woman's seal of silence? We need answers, don't we? I noticed something interesting in the meadow, which could be part of the spell. What do you think of this frankincense circle? Abbot Paku

パク司祭長
そうすると、どうすればこのミステリアスな女性の沈黙の呪(しゅ)を破ることができるのでしょう?答えが欲しい所ですよねぇ?そう言えば、草原で気になっていたものがあるんですよ、あれが術の一部ということもあり得るのではないかと。この乳香で囲まれた円なんですけど、あなたはどう思われますか? frankincense(フンキンセンs) 乳香:熱帯に育つ低木から採れる樹脂を固めた香料。香水とかお香とかの材料として古くから使用されてきたオリエンタルな香り。日本にはシルクロード経由で入って来た高級素材で、樹脂が乳白色なので、乳香との名が付いた。英語の語源はfrank(高級な)+incense(お香)。
古くから洋の東西を問わず、瞑想などに使われて来た香料でもある。
The frankincense circle you've examined is used in some cultures to purify the mind. I'm sure it was used by the Cossack. The application of the seal of silence requires deep concentration. あなたに調べて頂いたその乳香の円は、一部の文化圏では精神を研ぎ澄ませるのに使われておりまして。私(わたくし)はこれこそコザックが使ったモノに違いないと思うのです。沈黙の呪の使用には、高い集中力が必要ですから。
[EXTRAORDINARY POWER]
Examine the Bent Horseshoe. - Explore the Solstice Meadow.
U33-1 ④
[並外れた力]
曲げられた蹄鉄を調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
 
It's in our best interest to break the strange woman's seal of silence as soon as possible so we can question her. Since we're looking for something the sorcerer used to cast the spell, what do you think of this horseshoe? It looks suspicious. Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
目下の最優先事項は、可能な限り迅速にあのアヤシイ女にかけられた沈黙の呪とやらを破る事だよな、そうすりゃ取り調べができるワケだし。うちらが探してんのは呪術師が術を行使するのに使ったモンだっつうなら、この蹄鉄とかはどうだ?怪しさ満点だろ。  
You can clearly see the finger marks on the bent horseshoe. Such a strong hand, huh? There must be magic involved. If there's a trace of it anywhere, it's right here. But why use a horseshoe in a spell? Is it for good luck? この曲げられた蹄鉄にははっきりと指の跡が見えるんだよ。フン、ずいぶんと握力の強いヤツがいたもんだよなぁ?こんなん魔法が関係してなきゃなんなんだ。魔法の痕跡がどこかにあるってんなら、そりゃどう考えてもここだろ。けど、どうして蹄鉄に術をかけたりしたんだろうな?幸運を祈るためか?  
 
It's a bit more complicated with the horseshoe. Among other things, it's the symbol of a broken circle. A very powerful thing in witchcraft! Alford Stone
アルフォード=
ストーン
蹄鉄となると、もう少し話は複雑だぞ。他のモンと違って、そいつは壊れされた円の象徴なんだからよ。魔術の術式においては非常に強力な類のモンなんだぜ!
[THE NATURE OF WATER]
Examine the Water Jug. - Explore the Solstice Meadow.
U33-1 ⑤
[水の性質]
水指しを調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
 
Let's lift the stranger's seal of silence! My intuition tells me we're close to our goal. I've noticed that almost everything in the meadow fits in its place, except that jug under the pear tree... Can you take a look? Abbot Paku

パク司祭長
さあ、正体不明のご婦人から沈黙の呪を取り除いて差し上げましょう!私(わたくし)の勘ではゴールは近いですよ。そういえば気になっていたのですが…、草原にあるモノはほぼ全てがその場にしっくり馴染んでいるのに、梨の樹の下にあるあの水差しだけが何か違和感があって…。ちゃんと見て頂いても? fit in its place: その場にしっくり馴染んで
💬普通なら「あるべき場所に収まって」という意味だけど、屋根の上のハンマーとか、樹の上のクッションとか、どう考えても「あるべき場所」ではないよね(笑)
There are remnants of water in the jug that exude magic. I read about this once... It's untapped water taken from a spring at dawn before anyone else has drawn water. It's bursting with power! 水差しの中にわずかに残る水からは、魔力が滲み出ています。以前、こういうのを読んだことが…。これは手付かずの水ですよ、夜明けの泉から他の誰よりも早く汲み上げた水ですね。そうした水は力で満ち溢れるのだと!  

(下段最後)
Just trust me.
とにかく俺に任せてくれ。
※trustは結果に責任の出る重い言葉
・trust 人:人の人間性を信じて任せる、話の内容は別
・believe 人:人の話の内容を信じる、人間性は別
・believe in 人:人の持つ可能性や力を信じる
同じく人を目的語にしていても、信じる対象が違う事に注意。言い換えは出来ないことが多い。
ここはtrust一択。アルフォードは説明をしていないのでbelieve meは使えないし、believe in meはちょっと場違い。能力云々ではなく、説明する時間がないけど、責任は取るから俺の言う通りにしてくれと言っている。
I'm beginning to understand the principles of the seal of silence. I think we've discovered its fifth and final element. Alford Stone
アルフォード=
ストーン
沈黙の呪の原理が理解できて来たぞ。今回見付けたそれが、5番目にして最後の要素だろう。
It has to do with the magical perfection of the number five... It'd take a while for me to explain, and we're in a hurry. Just trust me. これは5という数字の呪術的完全性と関係してるんだが…。ちゃんと説明すると長くなるし、今そんな暇はねえ。ま、とにかく俺に任せとけって。
[OFF WITH THE SEAL!]
Break the Seal of Silence. - Assemble the "Mighty Character" collection.
U33-1 ⑥
[封印を解け!]
沈黙の呪(しゅ)を破れ。-「強力な呪術師」のコレクションを集めよう。
💬コレクション名の[Characterキャラクター(登場人物)]は、スラブ語のKharacterとかけてるんだろうけど、ここでの意味は明らかに例の呪術師だよね。と言うワケで[Karacternyk カラクテルニク(呪術師)]の意味で翻訳。
To break the maiden's seal of silence, let's place the spell's elements as if on the tops of an imaginary, five-pointed star. We aren't mages, so we'll need some artifacts to strengthen the reaction between them! Alford Stone

アルフォード=
ストーン
さあて、あのお嬢さんの沈黙の呪(しゅ)を破るため、術の要素になったモンを所定の位置に配置するとすっか、頭ン中に五芒星を描いて、その頂点に置くつもりでな。俺たちは魔法使いじゃねえから、要素間の相互反応を強化するのにアーティファクトがいくつか必要になンぞ! (アルフォード下段最後)
A true sorcerer would have had the strength, I'm sure.
(俺たちに出来るくらいだ、)ホンモノの呪術師なら、そんくらいの力は持ってたに決まってんだろ。
※ずっとthe sorcererだったのにここが不定冠詞になるのは、仮定法だから。
主語をA/Anの不定冠詞にすると、仮定法のIf節の代わりになる。
A true sorcerer ホンモノの呪術師なら]には、暗に自分たちとの比較がある。「俺たちに出来るくらいだ」は言外の比較を理解のために補った。

💬仮定法とは関係ないですが、アルフォードは[I'm sure ~に決まってる]と個人的な思い入れで喋っていて、「本物の魔法使いがいて欲しい」という願望が見え隠れしています。信じてるんだもんね!いて欲しいよね!
It worked! The cracked seal of silence just became visible and fell into the grass. We've performed a real magical ritual! A true sorcerer would have had the strength to move the meadow to the City, I'm sure. 上手く行ったな!罅(ひび)の入った沈黙の呪が可視化されて草の上に落ちたぜ。俺たちゃ今、マジで魔法的な儀式を執り行ったんだよ!俺らにだって出来たんだ、ホンモノの呪術師なら、草原をシティまで転移させるくらい造作(ぞうさ)もねえに決まってんだろ、俺はそう思うね。
By the green trees, I've been silent for so long! Thank you for giving me my voice back! Now I can explain everything. Pear Lady
梨の精
緑の樹々の傍らで、どれほどの長きに渡り黙(もく)したままでいたことか!わたくしの声を取り戻してくれて感謝致します!これでようやく全てをご説明することができますね。  
Pear Lady 梨の精:Ladyは貴族婦人の称号であるため、Ladyが付くと精霊の中でも位が高そうな響きがある。
シティでLadyの称号を持つのは、
Lady Peacock レディ・ピーコック:インドの王女さま
Lady Rosemary レディ・ローズマリー:元貴族女性で現在春の使者
Lady Autumn レディ・オータム:秋の精の最高位
Lady Lumica ルミカ様:冬の精の最高位、元雪の女王
Pear Ladyは頭にLadyと付いている訳ではないので、最高位ではないっぽいがそれなりに力はありそう

mavka マヴカ:ウクライナ伝承に出て来る女性霊。長髪裸足で、男性を魅了し死に導く存在として描かれる。語源は古スラブ語の「死」。めっちゃ不吉。
I'm not a witch but a mavka, the soul of an old pear tree. I am the Pear Lady, and I live in harmony with nature and other spirits. Pear Lady
梨の精
わたくしは魔女ではなくマヴカ、梨の古木(こぼく)に宿る魂です。わたくしは梨の精であり、他の精霊たちと共に、自然と調和して暮らしておりました。
 
The sorcerer you spoke of attacked me out of the blue, rendered me speechless, and transported me and the meadow out here! Pear Lady
梨の精
あなた方の話に出て来た呪術師は、何の前置きもなくこちらに攻撃を仕掛け、わたくしから言葉を奪い、わたくしとあの草原をここへと転移させたのです! out of the blue: 何の前置きもなく、出し抜けに ※多くは「青天の霹靂(へきれき)」と訳される。意味は全く同じで、晴れた日の雷と同じくらい突然の意
 
Out of the blue? In the grass under the pear tree, I've just found a letter that we'd missed. It describes an entirely different situation. Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
何の前置きもなく?今ちょうど、梨の樹の下の草むらの中で、見落としてた手紙を一通見付けた所だったんだ。それには全く違う状況が書かれてたぞ。
To whomever it may concern!

I, the Kish otaman of the Zaporozhian army, Yarema Sukhovyi, also known as the Kharakternyk, urge anyone who might meet a mavka who calls herself the Pear Lady to stay away from her. Though her face is innocent, this maiden is dangerous. She has made many people suffer -

関係者各位!

私はザポロージャ軍キッシュ・オタマン(最高司令官)、ヤレマ=スーホヴィ、また、この名をカラクテルニク(呪術師)としてご承知の方もおられよう。
小生より申し上げる、「梨の精」と名乗るマヴカ(精霊)に出会ったとしても、決して近付いてはならぬ。その顔(かんばせ)無垢なれども、この乙女危険なり。この女は数多(あまた)の人々を苦しめて来た存在であり…
Zaporozhian army ザポロージャ軍:16-18世紀に存在したコザックの軍。コザック軍の武力を背景に独立の自治区を持っていた。実は現在ロシアとウクライナで揉めているド中心の地域でもある。えげつないので、リンクは過去の自治区の方。💬あの戦争がいかに根深いのかが見えて来るなぁ…
Kish otaman キッシュ・オタマン:コザック軍の最高司令官の称号。軍の将軍というだけでなく、自治区の政治、司法の最高権力でもあった。要するに、アッパーにおける長官みたいな役職。
★Yarema ヤレマ:ウクライナ人の男性名。姓になることもある。
★Sukhovyi スーホヴィ:ウクライナ人の姓

Kharakternyk カラクテルニク:ロシア語での綴りはхарактерник。英語のCharacterと語源は同じだが、ウクライナ語での実際の意味は[Sorcerer 呪術師]らしい。
💬The link goes into more detail about the story, and an illustration of the Kharacternyk is really cool.
リンク先に詳しい逸話が載っている、カラクテルニクの挿絵がめっちゃカッコいい。
ウクライナ版忍者って感じ。
主に精神系の術を使うらしいけど、別次元へ旅する力も持ってたんだってさ。だからシティに草原を転送できたんだね。
I don't have the rest of the letter, but you get the gist: She didn't lie about being a mavka, but she's clearly not a good one. Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
手紙の残り部分はないが、話の要旨はわかるだろ-あの女はマヴカ(精霊)であることについて嘘は吐いていない、でも、明らかに善良なマヴカではないとも言えるぞ。 the gist: 話の要旨、要点 ※文章とかスピーチとかに使う
 
The spirits of nature are neither good nor evil. Whatever the Pear Lady did, she must have had her reasons. Abbot Paku
パク司祭長
自然の精霊たちは善でも悪でもありませんよ。梨の精が何をしたにせよ、あの方にはその理由があったはずです。 💬うん、そうだよね。自然はただそこにあるんだ。むしろ人間の方が邪魔してるだけって言うか。
 
So the guy who was seen with the mavka is the Cossack sorcerer? But why was he running and hiding, then? Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
そしたら、マヴカと一緒にいるのを目撃された野郎がコザックの呪術師だったのか?けど、それじゃあなんでヤツは逃げ隠れしてんだ? 💬そうだよね、随分と強力な呪術師っぽいのに、そんなビクビクしてるってのがいまいち想像付かないし。
Something's not right here. Let's listen to the Pear Lady and decide whether she's the perpetrator or the victim. どうもそこがしっくりこないな。梨の精の話を聞いて、あの女が加害者なのか被害者なのか判断しようぜ。

U33-1 【Mighty Character 強力な呪術師】
Kharakternyk's Amulet Pipe with a Secret Frankincense Circle Bent Horseshoe Water Jug Seal of Silence
カラクテルニク
(呪術師)の護符
秘密のある
喫煙パイプ
乳香で囲まれた円 曲げられた蹄鉄 水差し 沈黙の呪(しゅ)

U33-2 【Story of the Pear Lady 梨の精の物語】
Ancient Talisman Pearwood Cradle Wedding Korovai Precious Sprout Crumbled Straw Hat Vision of the Past
古(いにしえ)の
時代のタリスマン
梨の木の揺りかご 結婚式用
コロヴァイ・ケーキ
愛しむべき苗木 ボロボロの
麦わら帽子
過去のヴィジョン

With Stone's help, we learned that the seal of silence is the work of a warrior sorcerer who meant it to defend his people. We break it. We need to figure out why the sorcerer rendered the woman speechless and brought her to the City. Could she be dangerous?

Goal: Is the detainee dangerous?
Chapter2

第二章
ストーンの助けを借りて分かったのは、沈黙の呪(しゅ)は領民を護る事を意図して、武装呪術師が放ったものであるという事だった。術を破ることはできたものの、今度は何故呪術師がこの女性を沈黙させシティに送り込んだのかを突き止める必要が出て来てしまった。果たして彼女は危険な存在なのだろうか?

ゴール:現在抑留(よくりゅう)中の女性は危険人物なのだろうか?
detainee(ディーテイニー):政府に拘束されている者、抑留(よくりゅう)者 ※主に政治的な理由で留め置かれる者について使う用語で、犯罪者とは限らない。
発音注意、動詞detainはディテインだが、名詞はディーが伸びる
[A FRIEND TO HUMANITY]
Find the Ancient Talisman. - Explore the Solstice Meadow.
U33-2 ①
[人類の友]
古(いにしえ)の時代のタリスマンを探せ。-夏至の草原を探索せよ。
 
I'm not an enemy to humans - actually, I'm the opposite, and I'll prove it! We spirits of nature have been friends to humans for centuries. There's an ancient talisman buried under the pear tree. Find it, and I'll tell you everything. Pear Lady

梨の精
わたくしは人間の敵ではございません-むしろその反対、なればそれを証明して進ぜましょう!我々自然の精霊は、幾世紀にも渡り人間の友であり続けてきました。梨の樹の下に古(いにしえ)の時代のタリスマンが埋まっております。それを見付けて頂いたら、全てをお話しましょうとも。 (下段)
in labor(イバァ): お産の最中に ※イギリス英語ではlabour、発音は同じ。お産は重労働だから
the barren: 子宝に恵まれない人 ※ちょっと古い表現。the+形容詞=名詞
💬女性を護る精霊なんだね。なるほど。
This talisman is dedicated to me! I provide protection for women in labor and infants, I grant fertility to the barren, and I bless the unmarried... I've lived in this pear tree for two hundred years! このタリスマンはわたくしに奉納されたものなのですよ!女性がお産の際には母体と赤子を護り、子宝に恵まれぬ者には子を授け、伴侶を待つ者には祝福を与え…。そうしてわたくしはこの梨の樹と共に二百年の時を生きてきたのです!
[FROM YOUNG TO OLD]
Examine the Pearwood Cradle. - Explore the Solstice Meadow.
U33-2 ②
[若き者から老いたる者まで]
梨の木の揺りかごを調べよう。-夏至の草原を探索せよ。
 
I've always been a friendly force, trusted with the most precious things. You don't believe me? Children were bathed in a decoction of pear leaves and given pear uzvar to drink for a long life. Look at this cradle. Pear Lady

梨の精
わたくしは常に友好的な力であり続け、最も愛(いつく)しむべき事柄を託されてきました。信じられませんか?子供らは梨の葉を煎(せん)じた水で入浴し、長寿を願う飲み物として梨のウズヴァ(果物ジュース)を与えられていたのですよ。ほうら、この揺りかごをご覧なさい。 the most precious things: 最も愛しむべき物事
※preciousは本来貴金属宝石に使う形容詞だが、比喩として、その人その人にとって宝石にたとえるほど大事なものにも使う。珠玉の思い出とか掌中の珠とも言うべき子供とか

uzvar ウズヴァ:ウクライナ伝統の果物ジュースで、様々なドライフルーツを砂糖水に漬け込んで作る。
英語圏での[Party Punch パーティー・パンチ]みたいな飲み物。
As you've noticed, this cradle is made of a dry pear branch. Would it be used to make cradles if I - or my soul - were evil? No, it's quite the opposite - the cradle gives protection to many young generations. お気付きの通り、この揺りかごは乾燥させた梨の枝で作られています。果たしてわたくしが-或いはわたくしの魂が-邪悪なモノであったなら、揺りかごを作るのにそれを使うことなどあるでしょうか?いいえ、実際にはその真逆-この揺りかごは多くの次世代の者たちに護りを与えているのです。
[IN JOY AND SORROW]
Examine the Wedding Korovai. - Explore the Solstice Meadow.
U33-2 ③
[喜びと悲しみの中で]
結婚式用コロヴァイ・ケーキを調べよう。-夏至の草原を探索せよ。
 
I don't sense any malice against humans in the mavka, but I know you need proof. And I've found some. Take a look at this wedding korovai. Do you notice anything interesting? Abbot Paku

パク司祭長
どれだけ私(わたくし)が、人間に対する如何(いか)なる悪意もこのマヴカ(精霊)からは感じないと言葉を尽くしましても、あなた方には証拠が必要なのでございましょう。しからばと、いくらか見付けておきました。この結婚式用コロヴァイ・ケーキををよくご覧ください。面白い事に気付きませんか? Korovai コロヴァイ:ブルガリア・ウクライナ・ロシアなどスラブ地域での伝統のウェディングケーキ。
編み込み模様の入った大きな丸いパウンドケーキで、太陽や月、松ぼっくりなど自然を象徴するものを飾る。
形や飾りに決まりはないものの、金銀赤などが一般的らしい。
The korovai you've examined is decorated with pear branches, which I guess is a symbol of the tree of life. Would an unfriendly force be "invited" to a wedding? あなたの調べて下さったコロヴァイ・ケーキは梨の枝で飾り付けられています、察するに、この枝は生命の樹の象徴なのでしょう。果たして非友好的な力が、結婚式に「招かれる」ことなどあるでしょうか?
[THE CIRCLE OF LIFE]
Examine the Precious Sprout. - Explore the Solstice Meadow.
U33-2 ④
[生命の環]
愛しむべき苗木を調べよう。-夏至の草原を探索せよ。
 
I don't know what happened between the mavka and the Kharacternyk, but I don't believe a force of nature can be evil. I hope you'll side with me after studying this pear sprout. Abbot Paku

パク司祭長
このマヴカ(精霊)と件(くだん)のカラクテルニク(呪術師)の間に何があったのかは存じませんが、自然の力が邪悪たり得るなどと、私(わたくし)にはとても思えません。私と致しましては、この梨の苗木を調べたのち、あなた方がそれに賛同して下さることを願うばかり…。 side with 人:人の味方に付く、人に賛成する側に回る ※自動詞、反対する側に回る場合はside against 人

💬はっきりとは言わないけど、パクさんは最初から梨の精を擁護する側に回ってるよね。反対意見を否定せずやんわりと味方を増やそうとする所がパクさんらしいなぁ。
The sprout you've studied was being prepared for transplanting. It was carefully pruned so as not to damage the root. According to the mavka, all the pear trees in their village are the descendants of her tree. Everyone sought her support. あなたの調べて下さったこの苗木は、移植のために準備されていたものでしょう。根っこを傷付けないように慎重に選定されていますから。マヴカ殿の語られる所によりますと、彼らの村の梨の樹は、全てあの方の樹の子孫なのだそうで。つまり、皆があの方の支えを求めていたと言うことですよ。
[CLOUDS IN PARADICE]
Examine the Crumbled Straw Hat. - Explore the Solstice Meadow.
U33-2 ⑤
[楽園にかかる暗雲]
ボロボロの麦わら帽子を調べよう。-夏至の草原を探索せよ。
a cloud: 比喩としての暗雲、何かに挿す暗い影
I don't share the Abbot's sentiment and believe that the sorcerer forced the Pear Lady out of his world for a reason. As for proof, I noticed something disturbing in the meadow. What do you think? Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
私は司祭長の感傷的なご意見には賛同できないね、魔導師が梨の精を向こうの世界から強制的に排除したのには何かしら理由があるとしか思えない。それが証拠に、不穏なシロモノが草原で目に付いたのさ。お前はどう思う? share one's sentiment: あなたの心情は良く分かる
※sentimentには感傷的で無益なというやや否定的なニュアンスもある。ここでは否定形の中で使われていて、sentimentの悪い方の意味
So you've examined the straw hat and noticed that it was split open... as if by a branch? If you look closely, you can see bits of pear leaves stuck into it. Could the Pear Lady have attacked the hat's owner? で、お前もその麦わら帽子を調べてみて違和感を感じたワケだ、スパッと裂けてる様子はまるで…、枝で裂かれたみたいじゃないかって?よくよく見てみると、梨の葉っぱの切れっぱしが裂け目に引っかかってるのが分かるだろ。梨の精がこの帽子の持ち主を攻撃したってことじゃないのか?  
 
On the contrary, I was the one being attacked! A young man came at dawn and plunged an axe into my tree. I was only trying to protect it. Pear Lady
梨の精
攻撃したどころか、こちらは攻撃された側ですのよ!一人の若者が、夜も明けきらぬうちにやって来て、わたくしの樹に斧を突き立てたのです。わたくしはただ、我が身を護ろうとしただけですわ。
 
And it happened on Kupala Night, a holiday forced on reverence for nature! Many people have forgotten that. Pear Lady
梨の精
しかもそれは「クパーラの宵」の事だったのですよ、他でもない、自然への畏敬(いけい)の念を表さねばならない祭日に!多くの人々がその事を忘れてしまったのです。 reverence: 深い畏敬の念 ※固い表現
[UNPALATABLE TRUTH]
Summon the Vision of the Past. - Assemble the "Miracle Story" collection.
U33-2 ⑥
[厭(いと)わしい真実]
過去のヴィジョンを呼び出せ。-「奇跡の物語」のコレクションを集めよう。
unpalatable(アンラタボゥ): 厭(いと)わしい、後味の悪い  ※元の意味は口に合わない、嫌な味がする。固い表現
un+palate(パラッt口蓋)+able
palateは口腔内の上の部分。比喩として、口に合わないという時の「口」の意味でも使われる。
I'm not evil. I didn't start this trouble. How can I prove that to you? If you don't believe me, then it's better that you see it for yourself. Take my hand; don't be afraid! And don't forget the artifacts. Pear Lady

梨の精
わたくしは邪悪な存在ではありません。そもそも、今回のいざこざの発端はわたくしではありません。どうしたらそれを証明できましょうか?あなた方がわたくしの言葉を信じないとあらば、その目で直接ご覧になるのが良いでしょう。わたくしの手をお取りなさい、恐れる事はありませんよ!そして、アーティファクトをお忘れなく。 (下段)
Kupala Night in Ukraine ウクライナでのクパーラの宵:クパーラの宵では、最後に死の女神モレーナの藁人形(effigy エフィジィ)を川に流し、クパーラの女神の藁人形をボンファイヤーで燃やして終わる。リンク先の17はその時の様子。

Morena モレーナ:死と再生を司るスラブ地方の女神。冬を象徴する。ウクライナではMara(マーラ)
Kupala クパーラ:スラブ地方での豊穣の女神。夏を象徴する。
The artifacts gave us a glimpse of the truth: A human chopped the pear tree's trunk to gather wood for a festive bonfire and its branches for Kupala effigy! People no longer honor nature. アーティファクトが我々に垣間(かいま)見せてくれしは此度(こたび)の真実-一人の男が、梨の樹の幹を切り倒したのです、祭日のボンファイヤー用の薪(たきぎ)と、豊穣の女神であるクパーラを象(かたど)った人形の枝を集めるために!人々はもはや自然を崇(あが)めることを忘れてしまったのですわ。
 
Can you see that I was defending my home? I was fighting off the axe. And the sorcerer saw me and thought I was the attacker. Pear Lady
梨の精
わたくしは、自らの拠り所を護ろうとしていただけだったとお分かり頂けましたか?そうしてちょうどあの斧を撃退しようとしていた所に…。呪術師はその様子を見咎(みとが)め、わたくしが攻撃を仕掛けたのだと思ったのでしょう。 home: (心の)拠り所、帰るべき場所 ※houseは単なる建物だが、homeは心のある場所を指す。人はhouseを失っても生きていけるが、homeを失うと生きていけない
He rendered me speechless and threw my meadow - and even the guy who attacked the pear tree - out here. Maybe he miscalculated his strength. 男はわたくしから言葉を奪い、草原をこの地へと飛ばしてしまいました-こともあろうに、梨の樹を攻撃した狼藉者(ろうぜきもの)まで一緒に。ひょっとすると、あの者は自らの力の強さを見誤っていたのかもしれません。 💬草原丸ごと異次元に飛ばすって、どんだけ強いんだよ!と思うけど、カラクテルニクの伝説を読んだら、山を動かすほどの力を持ってたとか出て来るんだよなぁ…。
People have drifted away from nature and stopped honoring the spirits. Our magic used to fascinate them, so this has been a tough change. 人々は自然から遠ざかり、精霊を敬うことを止めてしまいました。かつて精霊の魔力が人々を惹き付けて已(や)まなかった時代からすると、随分と様変わりしたものです。 💬これは根深い問題だぞ。実は、世の中には科学で解明されてない事柄の方がずっと多くて、自然をコントロールなんて夢のまた夢なんだけど、教科書には「既に分かっている事」しか載らないせいで、あたかもほぼ解明されているかのような錯覚を持ってる人が意外と多い。管理人は「まだ分かってない事」とか「この先も分からないと分かっていること」とかも教科書に載せるべきだと思うんだよ。
Now it's scaring humans away, as they want to control nature, and that's impossible. You need to know more about our discord. 今ではその力で人々を追い払っている始末でして、と言いますのも、彼らは自然をコントロールしようとするものですから…、そんなことは不可能なのであるにも関わらず。あなた方には、我々の不和についてもっと知って頂く必要があるようですね。

U33-2 【Story of the Pear Lady 梨の精の物語】
Ancient Talisman Pearwood Cradle Wedding Korovai Precious Sprout Crumbled Straw Hat Vision of the Past
古(いにしえ)の
時代のタリスマン
梨の木の揺りかご 結婚式用
コロヴァイ・ケーキ
愛しむべき苗木 ボロボロの
麦わら帽子
過去のヴィジョン

U33-3 【End of the Green Era 緑の時代の終焉(しゅうえん)】
Garlic Repellant Old Porridge Artificial Wreath Forbidden Door Frightened Khukha Oak Zhaliyka
ニンニクの
精霊除け
古くなったお粥 作り物のリース 禁じられた扉 怯えたクーハ 樫のジャリィカ・
フルート

The woman turns out to be a mavka - the soul of a pear tree. She claims that she's not an enemy to those around her, but a friend. At least she was until recently, when people forgot their old friendship with the spirits. She believes she's been betrayed. But by whom?

Goal: Who's at fault?
Chapter3

第三章
なんと女性はマヴカ(精霊)であることが判明した-梨の樹の魂である。その主張によれば、彼女は周囲の人々にとって敵ではなく友人だと。少なくとも最近まで、人々が精霊たちとの古い友情を忘れてしまうまでは。彼女は裏切られたと頑なに信じている。しかし、一体誰に裏切られたと言うのだろうか?

ゴール:落ち度があったのは一体誰なのか?
 
[FORGOTTEN FRIENDSHIP]
Examine the Garlic Repellant. - Explore the Solstice Meadow.
U33-3 ①
[忘れられた友情]
ニンニクの精霊除けを調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
 
I'll prove that the quarrel over the pear tree was just the cherry on top. People used to turn to the spirits and ask for a blessing for safe passage through the woods or a plentiful rain, but now... Look at this. Pear Lady

梨の精
それではこれから、梨の樹を巡る諍(いさか)いが単なる氷山の一角であったことを証明して進ぜましょう。人々はかつて、森を抜ける際の安全や恵みの雨を願って、精霊たちを頼り祝福を求めておりました、所が今では…。これをご覧なさい。 the cherry on top: 天辺のチェリー。※パフェの上のチェリーの事。普通は最後のおまけのいいモノを指すが、ここでは[氷山の一角 the tip of the iceberg]の意味で使われている。チェリーを悪い事に使うのはあまり一般的ではない。

(下段)
omnipotent(オムパテンt):全能の、万能の ※固い語
People now use garlic like this to repel the spirits of nature. We're not omnipotent, and people began to blame us for their misfortunes. They say we didn't want to help - to save their crops, for example. 人々は今、このようなニンニクを使って自然の精霊たちを追い払っているのです。我々精霊は決して万能の存在ではありません、それを人々は、自らの不幸を我々のせいだと非難し始めたのですよ。口々に、精霊が力を貸そうとしなかったからだと言って-例えば、穀物を救ってくれなかったなどと。
 
Despite the pain this caused us, we spirits still didn't turn away from humans. After all, they're part of nature, too. Pear Lady
梨の精
その様な非難に苦しめられつつも、我々精霊は人間から目を背けませんでした。突き詰めれば人間もまた、自然の一部なのですから。
We live on the same earth, don't we? But the more we spirits tried to remind them of that, the worse it got. 我々は同じ地球に生きているのです、違いますか?しかし我々精霊がその事を彼らに思い出させようとすればするほど、状況は悪化して行きました。
[NO OFFERINGS]
Examine the Old Porridge. - Explore the Solstice Meadow.
U33-3 ②
[供物もなく]
古くなったお粥を調べよう。-夏至の草原を探索せよ。
 
Humans were the first to sow discord. Don't believe me? There used to be an important tradition of leaving milk porridge on a stump for the forest creatures. And now... Look at this bowl! Pear Lady

梨の精
不和の種を最初に蒔(ま)いたのは人間たちです。わたくしの言葉が信じられませんか?かつて重要な伝統がありました、森の生き物たちのために切り株にミルク粥を置いておくというものです。それが今では…。ご覧なさい、このお椀を! ★補足解説 spirits スピリッツ:spiritsは「人ならぬモノ」全般を指す語で、精霊や幽霊だけでなく、広義には、悪魔やらモンスターやら果てには森の動物も含まれる。人間以外の意思を持つ存在は、全て一括りにspirits。
本文の[the forest creatures 森の生き物たち]もspiritsの一部であるため、森の動物にお粥をあげることが、精霊への崇敬と繋がるのである。
💬「Spirits」とか「人ならぬ者」とか、存在を人と人以外に分けるというこの概念こそが、人間至上主義の「人」という生き物を良く表している気がする。異なる価値基準で測った時、光合成もできず、壁を駆け上がることもできない人間など、たたが「頭のいいだけの猿」かもしれず。人間は肥大した大脳皮質のせいで、お金やら国やら宗教やら、目に見えない概念に囚われた悲しい存在なのかも?
This old porridge is entirely covered in moss. It's been a long time since anyone has given the spirits a treat. We even gave people visions to remind them to bring fresh porridge, but that only frightened them. この古くなったお粥は、すっかり苔に覆われてしまっています。最後に人が精霊たちにご馳走を与えてから、随分と長い時が経ってしまいました。我々は、人々に新鮮なお粥を持って来ることを思い出させようと、あれこれとビジョンを見せてみたりもしましたが、その事はかえって人々を怖がらせただけでした。
[KUPALA TRICKS]
Hand over the Artificial Wreath. - Explore the Solstice Meadow.
U33-3 ③
[クパーラへの欺(あざむ)き]
作り物のリースを手渡そう。-夏至の草原を探索せよ。
 
Traditions are a tribute to nature, but people neglect them. It's customary to float wreaths with candles on the water on Kupala Night. And just look what they invented! Hand me that wreath. Pear Lady

梨の精
伝統とは自然へと称賛を捧げること、ですのに人々はそれを疎(おろそ)かにしています。「クパーラの宵」には、蝋燭を載せたリースを水辺に浮かべるのが慣例。それがなんですか!ご覧なさい、こんなことを始めたのですよ!あのリースをこちらにお持ちなさい。  
The wreath you handed me is made of paper, and the candle is fake! They litter shores and ponds. The mermaids gave signs and led people into thickets to show them the trash in the ponds, but that only made them afraid. あなたがお持ちになったリースは紙製で、蝋燭はニセモノです!こんなものが川岸や池にぐちゃぐちゃと散らばっているのですよ。人魚たちはその事を分からせようと、人々を森の奥に引き込み、池に散らかったゴミ屑を見せましたが、結局彼らを震え上がらせただけに終わってしまいました。 物 litter 場所: 物が場所をゴミなどでぐちゃぐちゃに散らかす ※人が主語になることもある。scatterよりぐちゃぐちゃ感がある。litterは名詞だと散らかったゴミ屑
[NO ENTRY]
Examine the Forbidden Door. - Explore the Solstice Meadow.
U33-3 ④
[立ち入り禁止]
禁じられた扉を調べよう。-夏至の草原を探索せよ。
 
A once-close relationship between humans and spirits has become strained. People's lives used to be connected with nature: Spirits healed their livestock and guarded their farmsteads. But now, spirits are no longer welcome. See this door? Pear Lady

梨の精
かつては密接だった人間と精霊の関係は、現在、緊迫したモノになり果てています。かつて人々の生活は自然と結びついておりました-精霊たちは彼らの家畜に癒しを与え、農場を護っていたのです。しかしもはや今となっては、精霊たちは歓迎されておりません。この扉が目に入りますか? (下段)
★a coin:一枚のコイン。ささやかな贈り物の比喩。大抵は幸運を意味する。

※最後の一文「彼らは返戻を惜しんでいるのですよ」は、本文にはないが理解のために補った。
💬ささやかな返戻すら惜しむようになった、か。確かになぁ。樹を一本切ったら、樹を一本植える。それがなかなか出来ないんだよね。効率とか言う名の悪徳のために。

不思議な事に、現代科学の力で先を読む精度は昔よりずっと上がったはずなのに、現代人のほうが古代人よりずっと視野が狭く、想定スパンが短い。古代の思想を見ると、平気で千年が単位として出て来るのに、今はせいぜい数十年。
正確な計算が出来る様になったせいで、効率を重視することを覚えて「この程度でいい」になってしまったんだろうか?
古代人は人間はすぐ死ぬから後に残そうという気持ちが今よりずっと強かったのかもなぁ。人生50年が100年に伸びようとも、千年を生きる大樹に比べたら、すぐ死ぬことに変わりはないのにね。
The sign on the door is crystal clear - no former "green" friends are allowed in the yard. Why? It's because of the unwritten law, which says that people should give a coin or a gift for a favor. 扉に描かれたサインが何を示すのかは明々白々-かつての「緑豊かな」友人たちは彼らの土地へ立ち入ること罷(まか)りならぬと。理由ですか?我々の間には不文律があるからに他なりません、人々は恩恵と引き換えに、ささやかな幸運や捧げ物を贈るべきなのです。彼らは返戻を惜しんでいるのですよ。
That's true - you get something, you give something back. It's a tribute to nature. But this law has also been forgotten. Pear Lady
梨の精
何かを得たら、何かを返す-それがあるべき姿です。自然を称賛するとはそういうことでしょう。しかし、この不文律もまた忘れられてしまいました。 (下段)
at one's discretion: 人の独自の判断で、裁量権の範囲で
discretion(ディスクション): 裁量権、思慮分別 ※固い
形容詞はdiscreet(ディスクリーt):行動や言動が思慮分別のある(秘密を漏らさないとか、悪目立ちする行動をしないとか)
The spirits started taking things in return for a favor, at their discretion, usually something small. But that only made people angry. 精霊たちはめいめいの判断で、恩恵の返礼としての何かを奪い始めました、大抵は小さなモノを…。しかしそれは人々を怒らせるだけに終わりました。
[THE BOILING POINT]
Find the Frightened Khukha. - Explore the Solstice Meadow.
U33-3 ⑤
[怒りの限界]
怯えたクーハを探せ。-夏至の草原を探索せよ。
boiling point: 液体の沸点。比喩で、我慢の限界点。怒りの沸点。
The bond between humans and nature has weakened. Whereas once humans and spirits coexisted peacefully, now they are often at odds. For example, khukha - a tiny forest soul - has suffered. Help me find her! Pear Lady

梨の精
人間と自然の間の絆(きずな)は弱まっています。かつて人間と精霊は平和に共存していたにも関わらず、今では対立する事もしばしばです。具体的な例を挙げるなら、クーハでしょう-ちいさな森の精霊-その仔が苦しんでいるのですよ。探すのに手をお貸しください! be at odds: 対立して、いがみ合って ※意見の相違によるものを指し、殴り合いではない
Khukha(Хуха) クーハ:ウクライナ伝承の小さな森の精霊さん。カメレオンみたいに周りに溶け込む色をしており、綺麗な心を持つ人にしか見えないらしい。森で迷った人をそっと森の外に送り出したり、雪で凍えそうな人をあっためてくれたりする優しい精霊なんだそうな。
発音はフーハとクーカの中間くらい。Kh(Х)の発音は痰を吐く時のクッみたいな音のため、単語の頭のKhは、HというよりKに聞こえやすい。
See how scared the khukha you found is? She has to hide in the branches of my pear tree. Many people behave irresponsibly in the forest, bothering animals and spirits. But we tolerate them! ほら、あなたの見付けたクーハは酷く怯えているでしょう?この仔はもう、わたくしの梨の樹の枝に隠れるほか術(すべ)がありません。多くの人々が森で無責任に振る舞い、動物や精霊を煩(わずら)わせているのです。それを寛大な心で大目に見て来てやったというのに!



Something happened recently...
最近見過ごせない事がありました…
※somethingは重大な事、見過ごせない事を指す時がある

《英語でのWeとThey、おまけでYou》
最後の一文のweは精霊たちのこと。梨の精の話の中では[We 我々精霊]と[They 彼ら人間]が対立要件になっている。
英語ではWeという時、言外にWeに含まれないTheyがいる。そのため安易にWeを使うと、あなた方は除くという排他的ニュアンスが出てしまうことがあるので注意。
日本語では漠然とみんなという時には「我々」を使い、自分たち以外と言う時「あなた方」を使う傾向があるが、英語では逆。みんながYouで自分たちだけがWe。
Something happened recently... Oh, it's so painful to remember... There was a thousand-year-old oak tree in the woods near my meadow. Pear Lady
梨の精
それでも最近、見過ごせないことが…。ああ、思い出すのも痛ましい…。わたくしの草原の近くの森には、樹齢千年の樫の樹がありました。
He was the soul of the forest and served as the local shrine. I often went to visit him, and we hosted festivals under his branches... あの方は森の魂であり、近隣の者たちの祈りの場としての役目を担(にな)っておられたのです。わたくしはしばしばあの方を訪ね、また、精霊たちは皆、その枝の下で祭りを催しておりましたのに…。
[SONG OF THE ANCIENT OAK]
Awaken the Oak Zhaliyka. - Assemble the "End of the Green Era" collection.
U33-3 ⑥
[古(いにしえ)の樫の樹の歌声]
樫のジャリィカ・フルートを目覚めさせよう。-「緑の時代の終焉(しゅうえん)」のコレクションを集めよう。
 
Betraying the spirits of nature, people cut down the thousand-year-old oak tree! I saved one of his branches and made a zhaliyka flute out of it to preserve the oak's voice. It plays on its own, but we need to awaken it with some artifacts. Pear Lady

梨の精
自然の精霊たちを裏切った人間たちは、なんと樹齢千年の樫の樹を切り倒したのですよ!わたくしはあの方の枝の一つを取っておき、それからジャリィカ・フルートを作りました、樫の御大(おんたい)のお声をこの世に留めるために。あれは自ら音を奏でますが、目覚めさせるにはいくつかアーティファクトが必要ですわ。 Zhaliyka(жалейка) ジャィカ(ロシア語の発音ではジャレイカ):スラブ地域の伝統木管楽器。クラリネットの先祖で、マウスピースに一枚リードを使用する。音色はとってもチャルメラっぽい。
Sound of Zhaliyka←こちらはGiuseppe Di Biancoという民族楽器の先生の演奏で音色が素晴らしい。曲はスラブ音楽と言うより、アラビア音楽っぽいけど。

★from acorn to oak: 団栗から樫の樹まで
冠詞がないのに気付いただろうか?
こういう風に前置詞を挟んで名詞を対比させる言い回しでは、可算名詞でも冠詞のa/an/theは省略される。
step by step(一歩一歩)とかと同じ
また、「団栗から樫の樹まで」は何事も小さなことから始まることの喩えによく使われる表現。
慣用句にあるのが、
Great oaks from little acorns grow
樫の巨木も小さな団栗から (千里の道も一歩から)
Your artifacts have awakened the zhaliyka flute. Listen to the oak's song - it tells of his history from acorn to green giant, of the birds that lived in his crown, and much more. That's what people ruined! あなたのアーティファクトのお蔭で、ジャリィカ・フルートが目を覚ましました。樫の御大の歌声に耳を傾けてごらんなさい-語られるのは、ちいさな団栗が緑の巨木に至るまでの歴史であり、その梢(こずえ)に住んでいた鳥たちのさえずりであり、そしてもっと多くの自然の営みです。それこそが、人々の切り倒してしまったモノなのですよ!
It's a shame so many have forgotten their connection with nature. Spirits now have a hard time living with people in the mavka's world. Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
それほど多くの人々が自然との繋がりを忘れてしまったってのは、切ないよなぁ。マヴカの世界ってのは、今となっちゃ精霊たちにとって、人々と共存しづらい時代だってことだろ。
It's understandable that she would defend her pear tree. Vera, thank you for contacting me, and for catching the guy who chopped the tree. 自分の梨の樹を護りたいって、そりゃ十分納得のいく話じゃないか。
ああ、ヴェラ、連絡をくれてありがとう、樹に斧を打ち下ろした野郎をとっ捕まえてくれたんだってな。
 
Year, I found him in my camp. He was babbling something about pears and a spirit that was after him... Vera
ヴェラ
おう、うちのキャンプで見付けたんだ。訳の分からんことをごちゃごちゃほざいててよ、梨がどうとか、精霊が自分を追いかけて来るとか…。 ★my camp うちのキャンプ:スカベンジャーは資材調達のためにしばしば霧の中に行軍に行く。その時の野営地がキャンプ。
I though he was crazy. Turns out it was true. The guy had a letter on him. Does this mean anything to you? てっきり頭がオカシイのかと思ったんだが…。蓋を開けて見りゃなんと本当の事だったとはね。そいつの荷物に手紙が入ってたのさ。あんたらにとってはなんかしら意味のあるモンなんじゃないか?
Bohdan, my fool of a nephew! I protected you from the mavka, but here's the truth: We must protect what our ancestors bequeathed to us - the world we live in. We're not the masters here - we're just guests! You shouldn't be greedy, for there's plenty of room for everyone.

You still have a lot to learn!

Uncle Yarema

ボーグダン、この愚かな甥っ子めが!わしはあのマヴカ(精霊)からお前を護りはしたが、それはあるべき姿ではない-我々はご先祖様が残して下さった遺産を何としても護らねばならぬ-人の暮らすこの世界を。人間はこの世の主(あるじ)ではない-ただの客人に過ぎぬのだぞ!欲をかいてはならん、世界にはいつでも必要なモノを手に入れられるだけの余地が、誰にでも用意されているのだから。

お前はまだまだ多くの事を学ばねばならぬぞ!

叔父のヤレマ
★Bohdan ボーgダン:ウクライナの男性名。ウクライナ語ではhは喉から息を吐く様な音になるので、聞きようによってはボーグダンに聞こえる。
bequeath(ビクウィーð) 遺産 to 人:人に遺産を残す ※固い

💬なるほど、一章⑥で出て来た[Yarema Sukhovyi ヤレマ=スーホヴィ]は、斧の若者の叔父さんだったんですね。不詳の甥っ子を護るために術を使ったけれども、甥っ子は反省するべきだと。ふむ。
 
The Cossack sent Bohdan to the City for a reason - he wanted to teach his nephew a lesson. But how did he plan to get him back? Abbot Paku
パク司祭長
コザックの戦士がボーグダンをシティに送り込んだのには、然(しか)るべき訳があったのですね-甥っ子に教訓を与えたかったと。しかしどうやって彼を連れ戻すつもりだったのでしょう? 💬そうだよね、教訓と言うからには戻す手段を用意してないと、単なる島流しになっちゃうし。けど、どうしてその教訓に梨の精と草原まで道連れなんだ?
 
How do we get home? I can feel my strength waning. See? Grass isn't growing under my feet anymore. Pear Lady
梨の精
わたくしたちはどの様にして故郷に帰ればよいのでしょうか?わたくしの力が衰えていくのを感じます。お分かりになりますか?わたくしの足の下にはもう、草が生えて来てはおりません。 wane: 月が欠ける→力などが衰える(比喩)
※逆はwax: 月が満ちる
I guess it's because I'm like a rootless tree in a foreign land. Can it be that my pear tree will soon wither away, and I'll perish? 思うに今のわたくしが、寄る辺なき地に放り出された根無しの樹の如き存在であるからかと。わたくしの梨の樹はほどなく枯れ落ちてしまうのでは?さすればわたくしも、この世には留まれぬのでしょう。 perish: この世を去る ※死ぬの婉曲語
 
Don't worry. We'll help you recover, though, actually, it's Bohdan's duty - it's his fault you're here. Abbot Paku
パク司祭長
ご心配には及びません。我々があなたの回復をお手伝いしますよ、と申しましても、実際には、それはボーグダンの負うべき責務でしょう-あなたがここにおられるのは彼の落ち度なのですから。 💬ははぁ、梨の精を労わらないと戻れないっていう教訓なのか。しかし、手助けがあるからいいものの、甥っ子がそれに気付かなかったらどうすんだ!

U33-3 【End of the Green Era 緑の時代の終焉(しゅうえん)】
Garlic Repellant Old Porridge Artificial Wreath Forbidden Door Frightened Khukha Oak Zhaliyka
ニンニクの
精霊除け
古くなったお粥 作り物のリース 禁じられた扉 怯えたクーハ 樫のジャリィカ・
フルート

U33-4 【Long-Awaited Reconciliation 待ちわびた和解】
Grafting Wax Kovinka Cozy Nest Grass Comb Little Friend Cherry Earrings
接(つ)ぎ木用の
蜜蝋
コヴィンカ・
スティック
居心地のいい巣 草の櫛(くし) 小さな友人 さくらんぼの
イヤリング

The mavka says that people in her world have forgotten their connection with, and reverence for, nature. The day before, a young man named Bohdan tried to cut down her pear tree in preparation for the Kupala holiday, but that's only the tip of the iceberg. How can he make amends for this?

Goal: How can Bohdan redeem himself?
Chapter4

第四章
マヴカ(精霊)の話では、彼女の世界の人々は、自然との繋がりを忘れ、自然への畏敬の念を失ってしまったという事だった。祭りの前日、ボーグダンと言う名の若者が「クパーラの宵」の準備のために、彼女の梨の樹を切り倒そうとした出来事も、氷山の一角に過ぎないのだと。どうしたら彼にその事を償わせることができるだろうか?

ゴール:ボーグダンが己の過ちを取り戻すにはどうしたら良いのだろうか?
redeem oneself: 己の過ちを取り戻す、不名誉を挽回する
[REVERSING THE IRREVERSIBLE]
Find the Grafting Wax. - Explore the Solstice Meadow.
U33-4 ①
[取り返しの付かない過ちを挽回するには]
接(つ)ぎ木用の蜜蝋を探せ。-夏至の草原を探索せよ。
graft: 接(つ)ぎ木する
To fix what Bohdan has destroyed, first we need to take care of the pear tree he wounded. The trunk is damaged, but it can be healed. Can you find some grafting wax? Abbot Paku

パク司祭長
ボーグダンが壊してしまった自然との信頼関係を修復にするにはまず、彼が傷付けてしまった梨の樹の手入れをする必要があるかと。樹の幹が抉(えぐ)れてしまっているものの、治す事はできます。接(つ)ぎ木用の蜜蝋をいくらか見付けて来て頂いても? ★grafting wax 接ぎ木用の蝋:接ぎ木の接合部を固定するのに使われる蝋。材料は蜜蝋とか松脂などを混合したもの。温めると溶けて、冷えると固まる。
You've found some excellent grafting wax! It's made of wax collected on the solstice. Now Bohdan will use a bundle of grass to treat the trunk's open wound, and the wax will harden and protect the tree. 素晴らしい接ぎ木用の蜜蝋を見付けて来て下さいましたね!それは夏至の日に集められた蜜蝋から作られたものでして。さて、これからボーグダンには、草の束を使って抉(えぐ)れてしまった幹の傷口を治療してもらいます、そうして蜜蝋が固まれば、樹が護られますからね。  
 
The pear tree's trunk is almost as good as new. How are you feeling now, my dear? I see the color has returned to your cheeks. Abbot Paku
パク司祭長
梨の樹の幹はほぼまっさらの状態になりましたよ。今のご気分は如何ですか、お嬢さん?おや、頬に血色が戻ったようですね。 ★my dear: かなりの親愛の情を示す呼びかけ。ちょっと古風。
💬うーん、確かに過ちを犯す人間が、必ずしも悪い人だとは限らないんだよね。ボーグダンの様に、自覚もなく害を齎す人っていうのは一定数いるわけだし。
ただ、無知がイコール罪悪なのかと言うと、それも違う気がする。
ボーグダンは愚かな人間の象徴であるとも言える。
人は必ず間違える生き物。
だからこそ大事なのは、間違えない事ではなく、間違えた時に間違いを認めて償える事。
その上で一番難しいのは、被害を受けた側が、それで本当に相手を赦せるのか?という部分だと思う。
赦すというのは、実は償うよりもずっと難しい事ではなかろうか?
I do feel better, and I'm so happy to see my pear healed! Maybe Bohdan isn't so bad after all. Pear Lady
梨の精
ええ、気分は良くなりました、それに、わたくしの梨の樹の傷が癒される様子を見れて、とても嬉しいですわ!結局のところ、ボーグダンはそれほど悪い人間ではないのかもしれませんね。
[LET'S ADD TO THE FUN]
Find the Kovinka. - Explore the Solstice Meadow.
U33-4 ②
[娯楽を加えよう]
コヴィンカ・スティックを探せ。-夏至の草原を探索せよ。
 
Bohdan must atone for his crime against the Pear Lady, and I'm ready to help him. I saw a hockey stick and some hockey balls in the meadow's grass. The mavka calls them "kovinkas." Can you help the guy find it? Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
ボーグダンが梨の精に対する罪を償わなくちゃならないってんなら、私はいくらでも手を貸してやるぜ。草原の草むらでホッケー・スティックとホッケー・ボールを見掛けたんだよ。マヴカのいた所では「コヴィンカ」って言うんだとさ。ヤツがそれを見付けられるように手伝ってやってくれないか? ★Kovinka(ковінка) コヴィンカ:ホッケーによく似た[Kovinky(Ковіньки)コヴィンキィ]というスポーツで使うスティックの名称。ウクライナ語でフックという意味らしい。
ウクライナ版ウィキペディアによると、コヴィンカには梨の樹がよく使われるそうな。木材としての梨の樹は、固くてしなやかなんだってさ。
Great - you found the kovinka. The Pear Lady says she loves it when kids have fun playing with the ball around the tree. The set was lost during the fight with Bohdan, but it's all back in place now! いいぞ-コヴィンカを見付けてくれたんだな。梨の精は、樹の周りで子供たちがそれで遊ぶのを見るのが好きなんだとさ。ボーグダンとの攻防のどさくさでどっかいっちまってたらしいけど、ようやくちゃんと戻って来たな!
[A NEW HOME]
Find the Cozy Nest. - Explore the Solstice Meadow.
U33-4 ③
[新しい住処]
居心地のいい巣を探せ。-夏至の草原を探索せよ。
 
The axe wielder is truly remorseful and ready to make amends. I have an idea how. I noticed a nest that fell from the pear tree following an axe blow that shook the tree. Can you find it? Vera

ヴェラ
斧をぶん回した男は、ちゃんと罪の意識を感じてて、自らの過ちを償う覚悟があるみたいだな。どうしたらいいかについて私に考えがあるんだ。実は、斧が樹を揺らした衝撃で梨の樹から落ちた巣があったんだよ。そいつを見付けてきてくれないか? wield: 武器を振り回す
remorseful: 自責の念に駆られて
make amends(アメンd):自分の犯した罪を償う ※大抵は人を傷付ける行為を認め、償うこと。償う時は必ずこの言い回し。動詞amendはただ修正するという意味
Bohdan will put the nest you found back on the branch and secure it so that it'll stay in place. Hopefully, the birds will be happy, and the mavka will feet better and forgive the guy. ボーグダンに、お前が見付けた巣を枝の上に戻させた後、落ちないようにしっかり固定させるんだよ。これで鳥たちがハッピーになってくれるといいんだけどなぁ、そしたらマヴカの気分も良くなってあの野郎を赦してくれるだろ。
[THE ORDER IS IN THE DETAILS]
Find the Grass Comb. - Explore the Solstice Meadow.
U33-4 ④
[秩序は細部にこそ宿る]
草の櫛(くし)を探せ。-夏至の草原を探索せよ。
 
Bohdan has decided to atone for the evil he did to me. When he trampled the grass and the flowers in my meadow, they sank into sorrow... And I followed suit. Let him comb them. Can you look for a comb? Pear Lady

梨の精
ボーグダンはわたくしに対して為した悪行に向き合い、その罪を償う事にしたのですね。彼がわたくしの草原で草花を踏み荒らしたことで、草花たちは悲しみに沈んでしまいました…。そしてわたくしもそれに続いたのです。踏み荒らされた草むらを彼に櫛(くし)で梳(と)かさせましょう。櫛を探して頂けますか? follow suit: 前に習う ※ブリッジ用語から来ている。前の人と同じスートを出す→前の人と同じことをする
Thank you for finding my grass comb. Bohdan will brush the tangled and flattened grass, blade by blade. He must realize now that fixing what you've destroyed is harder than nurturing. わたくしの草の櫛を見付けてくださって、感謝致します。ボーグダンには、もつれてぺしゃんこになってしまった草むらを、一櫛(ひとくし)一櫛、梳かして貰いましょう。彼にははっきりと自覚してもらわねばなりません、荒らしてしまった自然を元通りにするのは、育てるよりも大変だという事を。  
[ATONE NO LONGER]
Bring over the Little Friend. - Explore the Solstice Meadow.
U33-4 ⑤
[これ以上の償いは要らない]
小さな友人を連れて来よう。-夏至の草原を探索せよ。
 
How can we help Bohdan make up to the mavka for his misdeed? Here's an idea! The mavka said she'd lost her friend and misses her very much. I saw her in the meadow. Can you bring her here? Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
どうやったらボーグダンが己の過ちの穴埋めをする手伝いができるかね?あ、いいこと思い付いたぞ!マヴカが言ってたんだ、友達がいなくなってしまって、会いたくてしかたがないって。その仔を草原で見掛けたんだよ。ここに連れて来てくれないか? ★解説:赦しに至るまでの流れ
多分にキリスト教的ではあるが、流れとして、
remorse自責の念→repentance悔悛→atonement贖罪→forgiveness赦し
となるので、赦されるためには悔悛と贖罪は必須
・remorse(ㇼモース):自責の念、罪の意識 ※悪い事をした自覚を持つこと
・repentance(ㇼペンタンs):悔悛(かいしゅん) ※罪を悔い改めること。remorseの後に心を入れ替える事。動詞はrepent。固い語
・atonement(アトウンメンt):贖罪(しょくざい) ※固い語。動詞はatone
The baby goat you've brought is the Pear Lady's friend. She saved her from a wolf. When Bohdan came, the baby got scared and ran away. Now he will arrange a cozy place for her under the pear tree. そうそう、お前の連れて来てくれたその仔山羊が、梨の精の友達なんだよ。梨の精はこの仔を狼から救ってやったんだってさ。ボーグダンが来た時、仔山羊は怖れをなして逃げちゃったんだと。お次はヤツに、梨の樹の下にこの仔用の快適な場所を作ってもらおうぜ。





★Mara マーラ:ウクライナでの死と冬を象徴する女神。地域によって呼び名がちょっとずつ違うが、[Morena モレーナ]と同じ。クパーラの宵は、最後にKupala人形をボンファイヤーにくべ、マーラ人形を川に流して終わる。

💬ヒンズー教の死の女神Maraとは関係ないのか?インドとは距離があるのに、ちょいちょい影響が見える気がするのは気のせいだろうか?
不思議な事には、ラトビアではMaraは最高神で大地の女神なんだってさ。同じ神様が地域によっては全く扱いが違うっていうのが面白いね。
Kupala is coming up, and Mara's effigy, its eternal attribute, isn't finished. Bohdan wanted to cut down the tree's branches to create one! Pear Lady
梨の精
クパーラの宵が近付いています、そして、マーラの藁人形、永劫の時を表す象徴は、まだ完成していません。ボーグダンは、それを作るためにこの樹の枝を切り落とそうとしたのですよ!
Mara is a goddess of winter, so the effigy is decorated to resemble the tree of life. But you should take only shoots, not live branches! マーラは冬の女神ですから、その藁人形は生命の樹に似せた装飾が施されます。しかし、それには新しく芽吹いた枝だけを取るべきなのです、本体の幹ではなく!
[A FINISHING TOUCH]
Charge the Cherry Earrings. - Assemble the "Long-Awaited Reconciliation" collection.
U33-4 ⑥
[最後の仕上げ]
さくらんぼのイヤリングをチャージしよう。-「待ちわびた和解」のコレクションを集めよう。
 
Bohdan must seek the mavka's forgiveness and respect the traditions - but in a way that doesn't harm nature. I've plucked some cherry "earrings." Let's charge them with artifacts to get amulets. Can you help me? Abbot Paku

パク司祭長
ボーグダンはマヴカからの赦(ゆる)しを乞い、伝統を敬わねばなりません-但し、自然を傷付けない方法で。そこで私(わたくし)はさくらんぼの「イヤリング」を摘み取って来たのですよ。これにアーティファクトを使ってエネルギーを吹き込み、アミュレットに致しましょう。手伝って頂けますか?  
These cherry amulets for the Kupala Night holiday came out magnificently! The cherry is an ancient symbol of life and the world tree. The earrings are perfect for Mara's effigy, without sacrificing any live branches! 「クパーラの宵」の祭日に向けたこのさくらんぼのアミュレットは、見事な仕上がりではありませんか!さくらんぼは、古代における命と世界樹の象徴です。このイヤリングはマーラの藁人形にぴったりですよ、生きた枝を一本も犠牲にしてはいないのですから!  
 
You have no idea how happy I am! The harm Bohdan caused has been atoned for, and our traditions have been honored! I forgive him. Pear Lady
梨の精
わたくしが今どれほど幸せを感じているか、お分かりにはならないでしょうね!ボーグダンが引き起こした不和は取り除かれ、償いが為されました、しかも、我々の伝統が讃えられています!わたくしは彼を赦しましょう。
I'm feeling incredibly energized, and I really want to go home! Can you help me figure out how to get back? I see you can do lots of things. 驚くほどのエネルギーが沸き上がるのを感じます、ああ、故郷に帰りたくて仕方がありません!どのようにして帰るかを突き止めるのに、力を貸して頂けませんか?あなた方は色んな事ができる様ですし。





Speaking of which: そう言えば、※直前の話を引き合いに出す時に使う。whichが指しているのは直前の話全部
a tome(トウm):大判の書 ※とても大きくて重い本のこと、固い語
a most interesting tome
※このmostはveryの意で最上級ではない、veryのときはtheにならない
Speaking of which, I remember reading a most interesting tome about traveling between worlds. Abbot Paku
パク司祭長
そう言えば思い出したのですが、異なる世界間を行き来する事について書かれた、とても興味深い大判の書を読んだことがあります。
I sent for it and found an entry that might open a loophole, if not a path, into the mavka's world. それを取り寄せてみた所、可能性のある記述を見付けまして、道とは言えないにせよ、マヴカ殿の世界へのループホールを開けるかもしれません。 I sent for~: ~を自分の元に取り寄せる ※郵便とか人づてとかで届けてもらうという意味。自動詞
Traveling between worlds requires tremendous energy, like that released in extraordinary circumstances: Volcanic eruptions, floods, meteor showers, and universal joy or grief.
異なる世界の間を行き来するには、途轍もなく大きなエネルギーが必要となる、それは、異常な環境において解放されるエネルギーであり-具体的には、火山の噴火、洪水、隕石の落下、そして世界を覆うほどの大きな喜びや深い悲しみと言ったものである。 💬世界が終わりかけないとダメって感じに聞こえるぞ?
まあ、この宇宙誕生の経緯を考えると、ビッグバン相当のエネルギーがあれば、宇宙が一つ生まれるわけだから、その位のエネルギーがあれば本当に次元を超えるかもね。








Isn't the solstice a day of life?
夏至こそ、生命の日と言えませんか?
※否定形の疑問文はYesを期待する質問。質問内容を否定するニュアンスはなく、むしろ、そこにあるのは、「まさかNoとは言わないよね?」という、肯定を強く促す前のめりな勢いである。
Isn't the solstice a day of universal joy and the celebration of life? Surely its energy is enough for such a journey. Abbot Paku
パク司祭長
夏至はまさに、世界を覆うほどの喜びをもって命を祝う日であるとは言えませんか?そのような旅に、このエネルギーは必ずや十分なほどでしょうとも。
 
Perhaps, except that after all the sorrows and resentments I've suffered, I don't see the holiday spirit in this meadow... Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
ただなぁ、今回の件で悲しみと怒りを感じた後では、この草原でお祭り気分なんかに私はなれないんだが…。 💬精霊は殺されかけてたわけで、それを忘れてお祝い気分にはなれないと言ってるんですね
 
We can fix that. I suggest we make the Kupala celebration work for everyone - both people and the spirits. Abbot Paku
パク司祭長
我々の手で、それをどうにかすれば良いのですよ。クパーラを皆にとっての祭典にするのは如何でしょう-人々と精霊との両方にです。 ※一柱(ひとはしら/いっちゅう):神様は「柱」で数える。
日本語は名詞によって単位が違うという世にもメンドクサイ言語ではあるけど、そこが面白いとも言えるよね(笑)
We may have only one spirit, the Pear Lady, but she has great natural power. So, shall we begin to celebrate? 今ここには、たった一柱(ひとはしら)の精霊「梨の精」しかおられませんが、あの方は偉大な自然の力をお持ちですし。それでは、祭典を始めませんか?

U33-4 【Long-Awaited Reconciliation 待ちわびた和解】
Grafting Wax Kovinka Cozy Nest Grass Comb Little Friend Cherry Earrings
接(つ)ぎ木用の
蜜蝋
コヴィンカ・
スティック
居心地のいい巣 草の櫛(くし) 小さな友人 さくらんぼの
イヤリング

U33-5 【One Day for All 皆のための一日】
Wheel of Fog Fire Persistent Candle Sturdy Rushnyk Reliable Probe Stick Dew Distillate Vision of Mara
フォグ・ファイヤー
の車輪
持続性キャンドル 丈夫な
ルシュニク布
信頼のおける
探索スティック
朝露蒸留器 マーラの映像

We help the guy who offended the mavka, who also found himself in the City, to atone for the harm done to her. We also need to restore some of the strength she's lost from being so far from home. The friendship between the human and the spirit worlds has been restored. But how do we bring these two back home?

Goal: How will they get home?
Chapter5

第五章
我々の助けで、マヴカの怒りを買った男は自分が精霊に怪我をさせてしまった償いをした、この男もまた気付いたらシティにいたのである。また、この精霊が故郷から遠く離れた地にあることで失ってしまった力も、我々が取り戻させてやる必要があるだろう。人間と精霊の間の友情は回復した。しかしこの二人を元の世界に戻してやるにはどうすればいいのだろうか?

ゴール:どうすれば二人は故郷に戻れるのだろうか?
 
[FIRELESS FIRE]
Light the Wheel of Fog Fire. - Explore the Solstice Meadow.
U33-5 ①
[火のない炎]
フォグ・ファイヤーの車輪に明かりを灯せ。-夏至の草原を探索せよ。
 
The first element of the Kupala celebration is a fire wheel launched from a hill. To make this performance joyful for both nature and people, let's light a fog fire. Can you help me? Abbot Paku

パク司祭長
クパーラの祭典における最初の要素は、高台に掲げられる炎の車輪です。このパフォーマンスを自然と人々両方にとって楽しいものにするために、フォグ・ファイヤーに明かりを灯しましょう。お手伝い頂けますか? Fire Wheel on Kupala Night: クパーラの宵は太陽を崇めるお祭りであるため、その象徴として、なるべく高い所に燃える車輪をかがげる所から始まる。


💬なんか人工的な感じがするけど、霧も自然物の一種ではあるからいいのかな?
We've lit the wheel with a fog fire. I discovered how to make fog glow by electrifying its water particles. It's very spectacular and firesafe. Less anxiety, more joy! フォグ・ファイヤーで車輪に明かりを灯しました。私(わたくし)は霧の水分に電気的活性を与える事によって、霧を光らせる方法を発見しましてね。とてもスペクタクルな上に火の心配もありません。こうすれば、不安は減り、喜びは増すと言うものでしょう!
[FINDING A MIRACLE]
Examine the Persistent Candle. - Explore the Solstice Meadow.
U33-5 ②
[奇跡を探して]
持続性キャンドルを調べろ。-夏至の草原を探索せよ。
 
On Kupala Night, it's customary to search the thicket for a fern flower. As a result, it's easy for people to get lost and trample rare plants while looking for paths and passages, making the spirits suffer. A search candle will help with that! Pear Lady

梨の精
クパーラの宵には、森の繁みでシダの花を探すのが慣例です。とは言え小道や抜け道を探すうち、往々(おうおう)にして人々は道に迷い、植物を踏み荒らしてしまうことになりがちでして。探索用の蝋燭があれば、そういう際に役に立つでしょう! Fern flower シダの花:スラブ地域の伝承で、シダの花を見付けると幸せになれるというのがある。
★fern シダ:シダは胞子で増えるので種が出来ない。種がないということは、花もない。シダの葉をひっくり返すと茶色いぶつぶつが付いている事があるが、あれがシダの胞子嚢(ほうしのう)。
💬シティのサブクエにもシダの花の伝説は出て来ます。
the other stories about a fern flower in the City
Flowers 花々】
 [Closer to a Miracle 奇跡に近付いて]
Fern Flower
fleck: 斑点
See the herbal flecks in the candle? They help it stay lit. With this candle, you'll find even a barely visible path, helping you stay on your way and avoid trampling unique flowers. ほら、このキャンドルにはハーブの模様があるのが見えますか?これが蝋燭の火を維持してくれるのです。このキャンドルがあれば、かろうじて見える程度の小道でも見付けることができますから、道を外れて珍しい草花を踏みつけにせずに済みますよ。
[A BOND THROUGH THICK AND THIN]
Find the Sturdy Rushnyk. - Explore the Solstice Meadow.
U33-5 ③
[どんな苦難をも乗り越える絆(きずな)]
丈夫なルシュニク布を探せ。-夏至の草原を探索せよ。
through thick and thin: どんな苦難をも乗り越えて
※thick and thinは良い時も悪い時もという意味
Jumping over the fire is an important ritual of the holiday. Couples jump hand in hand, and if they don't let go, they'll be happy. How can we make this joyful for everyone? We need a rushnyk! Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
火を跳び越えるってのが、この祭日においては大事な習わしらしいぞ。手と手を繋いで跳び越えた恋人たちが手を離さなければ、幸せになるんだと。どうしたらこの習わしをみんなが楽しめるようにできると思う?それにはルシュニク布が要るよな! Rushnyk Cloth ルシュニク布:ウクライナ伝統の刺繍を施した布。クロスステッチによる様々な伝統パターンがあり、結婚式の衣装などに今でも使われている。about Rushnyk (youtube) very beautiful! 非常に美しい



You've found a nice and sturdy rushnyk. Here's my idea: If you tie your hands with it, they won't come apart when you jump, and that's for good luck. This will release enough joy to travel between worlds! 丈夫で素敵なルシュニク布を見付けて来てくれたじゃないか。私のアイデアはこうだ-これで手を結んでおけば、ジャンプした時にも手が離れないから、ちゃあんと幸運が訪れるってワケさ。こうすりゃ、別の世界へと旅をするのにも十分な喜びが解放されるってモンだろ!
[SAFETY FIRST]
Find the Reliable Probe Stick. - Explore the Solstice Meadow.
U33-5 ④
[安全第一]
信頼のおける探索スティックを探せ。-夏至の草原を探索せよ。
 
What' a celebration without games? But if we are to organize them, we need everyone to be happy. When playing hide-and-seek, seekers may hurt themselves on a bush or scare the khukha hiding inside. What about getting a probe stick? Pear Lady

梨の精
お祭りにはゲームが付き物ですよね?しかし、ゲームを催すつもりならば、皆がハッピーであるべきです。隠れんぼをする際、鬼が藪で怪我をしたり、藪に隠れているクーハを怖がらせてしまったりするかもしれません。探索スティックを使うのはどうでしょう? ★probe stick: 何かに差し込んで、中の様子を探る細い棒。料理で煮えてるかを確かめるのに使う串みたいなヤツ。差し込まない棒には使わない表現なので、金属探知機とかダウジングは違う。
Khukha(Хуха) クーハ:ウクライナ伝承の小さな森の精霊さん。カメレオンみたいに周りに溶け込む色をしており、綺麗な心を持つ人にしか見えないらしい。
三章⑤に登場。

💬挿絵は先がとがってないから怪我はしないと思うけど、急にスティックを差し込まれたら、そっちの方がビビらないか?
The probe stick you found will protect the hide-and-seekers from bruises and the khukhas and other forest spirits from being frightened. Now it's easy to search a haystack, for example, to see if someone is hiding there. あなたの見付けて来て下さった探索スティックがあれば、隠れんぼの鬼も藪から護られ、クーハや他の森の精霊たちが怖い思いをすることもないでしょう。これなら、積み藁の中を探すのも簡単になりますね、ほら例えば、そこに誰かが隠れているかを確かめたり。
[THE PUREST BEAUTY]
Check the Dew Distillate. - Explore the Solstice Meadow.
U33-5 ⑤
[最も純粋な美しさ]
朝露蒸留器をチェックせよ。-夏至の草原を探索せよ。
 
We know from the mavka's stories that on Kupala people wash their faces with dew for good luck. But not everyone can collect it. How can we help everyone observe the ritual? I've prepared a dew distillate. Why don't you test it? Vera

ヴェラ
マヴカによると、クパーラの日に、人々は幸運を願って朝露で顔を洗うって話だったよな。けど、みんながみんな朝露を集められたりはしないだろ。どうしたらみんながこの慣習に倣(なら)う事ができると思う?そこでだ、私は朝露蒸留器ってのを準備たんだよ。どうだ、試してみないか? observe 慣習など:慣習に従う、倣(なら)う※この意味では、見るというニュアンスはない
I'm glad you appreciate my dew distillate. First of all, it's the purest you'll find, and secondly, it's enough for everyone, humans and spirits alike. No one will be left unwashed or unhappy! 私の朝露蒸留器をお褒め頂き光栄だよ。まず第一に、こいつは探し得る限りにおいて一番純粋な朝露だろ、そして第二に、皆に行き渡る量を確保できるのさ、人間たちにも精霊たちにも等しくな。これなら、顔を洗えないヤツも、ハッピーになれないヤツも出ないだろ! 💬うーん、蒸留しちゃったらもう朝露ではないのでは?
ちょいちょい人工的な香りがするんだけど、そこはいいのかな?






preside(プㇼイd) over~: ~を統べる位置に座る ※ラテン語で「前に座る」から。発音注意、サイドではなく濁る
placate(英プラケイt/米プレイケイt):人の怒りを鎮める ※固い表現。appeaseと同語源だが、こちらには悪い意味はない。発音にバラつきがある。
・appease: 欲しい物を与えて宥めすかす ※ちょっと悪い意味がある
💬夏の女神より、冬の女神の方が上なのか?
寒い地域だからかもなぁ。それくらい冬は怖いんだね。
The Kupala holiday is for everyone, but do you know who presides over both people and spirits? Mara, the goddess of winter. Pear Lady
梨の精
クパーラの祭日は全ての者たちのためにあるものですが、人々と精霊たち両方を統べる立場にあるのは誰かはご存じですか?マーラ、冬の女神なのですよ。
By celebrating, we want to placate her to delay her coming. I'd be happy to know if we succeeded! 祭典を催す事で、我々は女神の怒りを鎮め、訪れを遅らせたいと願うのです。そうなると成功したかどうかを知りたいものですね!
[WINTER RECEDES]
Summon the Vision of Mara. - Assemble the "Lantern Festival" collection.
U33-5 ⑥
[冬が退いて]
マーラの映像を呼び出そう。-「ランタン・フェスティバル」のコレクションを集めよう。
★In the quest, the name of the collection is "Lantern Festival," but the actual name of the collection is "One Day for All."
💬I think this is probably a misquote, but I've included it as is without correcting it in the interest of the original.

★クエストではコレクション名が[Lantern Festival ランタン・フェスティバル]になっているが、実際のコレクション名は[One Day for All 皆のための一日]
💬多分引用間違いだと思うけど、原典主義で訂正せずそのまま掲載。
Today both nature spirits and humans will celebrate Kupala together. But only Mara will judge whether we did it well or not. We should summon her and ask her if she likes our celebration. The artifacts will help! Pear Lady

梨の精
今日この日、自然の精霊と人間が共にクパーラを祝うことになります。しかし、我々がちゃんとそれを執り行えたか否かの裁定は、女神マーラのみに委ねられるのです。女神を召喚し、この祭典がお気に召したかどうかのお伺いを立てるのが良かろうかと。アーティファクトが助けになってくれましょう!
We've used your artifacts to summon Mara. She's arrived, which is a good sign. Now I'll ask her if she's satisfied... The goddess nods her head in approval! I couldn't be more pleased! あなたのアーティファクトを使ってマーラをお呼びしました。ああ、いらっしゃいましたね、良い兆候です。さて、満足なされたかどうかをお伺いしてみましょう…。女神は承認の意を示して頷かれましたよ!これほど嬉しい事がございましょうか!  
 
Bohdan and Stone are already dancing the night away, and I'm really eager to dance, too! It's a sign of universal joy, don't you think? Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
ボーグダンとストーンはもう夜通し踊りっぱなしだぞ、私もマジで踊りたくって仕方ないぜ!これこそ世界を覆うほどの喜びってヤツの現れだろ、そう思わないか?
 
I'm sure it is! I'm happy, and I'm sure everyone else is, too. We should have enough energy to travel home now. Pear Lady
梨の精
ええ、その通りですね!わたくしも幸せを感じていますし、皆さんもきっとそうでしょう。これなら故郷へと旅するに十分なエネルギーを得られるはずです。
 
I was thinking... The mage must have known how to bring you back. Maybe there's some secret in his amulet. Kira Woodville
キラ=ウッドヴィル
それについて考えてたんだが…。例の魔導士はあんたらを連れ戻す方法をきっと知ってたに違いないぜ。ひょっとすると、ヤツの護符に何か秘密があるのかもしれないな。 💬一章①に出て来た[カラクテルニク(呪術師)の護符]ですね。
 
Kira, I see you haven't let go of all your worries yet! Let's dance now and think about going back a little later! Pear Lady
梨の精
キラ、まだ悩み事を捨てきれてはいないようですね!今は踊りましょう!帰還についてはもう少し後で考えれば良いのですから。
[MAGIC RETURNS]
Complete the investigation. - Complete the investigation to receive your reward.
ending
[魔力が戻って来るぞ]
捜査を完了させよう。-捜査を完了させ報酬を受け取ろう。
 
My suspicions have been confirmed: Magic has returned to the Upper City. Should Black know about it? Or will it disappear tonight, along with the Pear Lady? Hmm... maybe I should get a potted plant. Kira Woodville

キラ=ウッドヴィル
私の疑惑が確信に変わったな-魔力がアッパーシティに戻って来たんだ。このことは長官に知らせるべきなのか?或いは、今夜、梨の精と共に消えちまうんだろうか?うーむ…、ひょっとすると、私は見て見ぬふりをすべきなのかもなぁ。 ★a potted plant:事なかれ主義、見て見ぬふり
※スラング。大抵は前例踏襲の古い慣習とかを指している。イメージとしてはデスクの上にある邪魔な鉢植え。誰も見てないし、役に立たないから。

💬以前は全くスラングのなかったシティ英語も、この頃は頻繁にスラングが入る様になりました。やぱりこの方が、会話として自然だと思います。
各言語で翻訳を担当する人が辞書に載っていないスラングに対応し切れるかどうかは微妙ですが、前後の流れで大体分かりますしね。
By celebrating Kupala with reverence for both humans and nature spirits, we have unleashed powerful energy that helped bring the mavka and her human friend home. This newfound magic will disappear from the City along with them, but the summer solstice adventure was well worth it.




Rewards: Coral Beads
Epilogue

エピローグ
人間たちと自然の精霊たち双方の為に、敬意を持ってクパーラを祝う事で、我々は強力なエネルギーを解放した、マヴカとその友人となった人間を元の場所に連れ戻すに足るほどのエネルギーを。この新しく見付かった魔力が彼らと共にシティから消え失せてしまうのだとしても、この夏至の不思議な体験は十分に価値があるものだったと言えよう。




報酬:珊瑚のネックレス
adventure: 不思議な体験、ちょっと危険だけどワクワクする非日常 ※「冒険」とほぼ同義だが、日本語の冒険は「危険を冒(おか)す」という意味であって、ワクワクの期待感を含まない。

💬管理人としては、今まで通りアッパーは、魔法なしの霧の超科学の世界であって欲しいなぁ。それが面白いんだよ!

U33-5 【One Day for All 皆のための一日】
Wheel of Fog Fire Persistent Candle Sturdy Rushnyk Reliable Probe Stick Dew Distillate Vision of Mara
フォグ・ファイヤー
の車輪
持続性キャンドル 丈夫な
ルシュニク布
信頼のおける
探索スティック
朝露蒸留器 マーラの映像

U33-post quest 【Memory of Summer 夏の思い出】
U33-1 ⑥ U33-2 ⑥ U33-3 ⑥ U33-4 ⑥ U33-5 ⑥ U33-post ⑦
Seal of Silence Vision of the Past Oak Zhaliyka Cherry Earrings Vision of Mara Pear Potion
沈黙の呪(しゅ) 過去のヴィジョン 樫のジャリィカ・
フルート
さくらんぼの
イヤリング
マーラの映像 梨のポーション

[THE UNFORGETTABLE PEARS]
Brew the Pear Potion. - Assemble the "Memory of Summer" collection.
U33-Post Quest ⑦
[忘れじの梨]
梨のポーションを煮出そう。-「夏の思い出」のコレクションを集めよう。
 










Leshy レシィ:スラブの民間伝承の氏神(うじがみ)の一種。人間に似た姿をしており、森と狩猟を守護している。大きさを自由に変えられるらしい。
a grump: 怒りんぼ
The holiday of Kupala is winding down, and soon I'll be back home. Goodness! When I'm back, I'll hug the leshy, even though he's a grump. Pear Lady
梨の精
クパーラのお祭りも終わりに近付いてゆき、まもなくわたくしは故郷に帰ることになります。ああ待ち遠しい!帰ったらレシィを抱きしめてやりましょう、彼は怒りんぼですけど構いませんわ。
But I want to leave a souvenir for my new friends so they can remember this adventure together at their gatherings. でも、新しい友人たちにも思い出の品を残していきたいのです、彼らが集まった時に、この不思議な一夜を思い出してもらえるように。 a souvenir: 思い出の品 ※ささやかなモノを指すので、高価なお土産とかはsouvenirとは言わない
To remind the townspeople of summer even in winter, I want to leave them a potion brewed from beautiful golden pears. Normally, this would take a long time, but it'll be much faster with your artifacts! Pear Lady

梨の精
街の人々に冬の間にも夏を思い出してもらうため、わたくしは美しい黄金の梨から煮出したポーションを残して行きたいと思います。通常、こういったモノは長い時間がかかりますが、あなたのアーティファクトがあればずっと速くなることでしょう!  
My pear potion is ready! There's a secret ingredient... But I'll let you in on the secret. The potion is made especially sweet by happy memories. I have lots of them to spare now! わたくしの梨のポーションが用意出来ましたよ!これには秘密の材料が含まれているのですが…。あなたにはこっそり教えてあげましょう。このポーションは幸せな記憶によって特別甘く作られているのです。今わたくしには、分け与えられるほど沢山、幸せな記憶がありますからね!  

U33-post quest 【Memory of Summer 夏の思い出】
U33-1 ⑥ U33-2 ⑥ U33-3 ⑥ U33-4 ⑥ U33-5 ⑥ U33-post ⑦
Seal of Silence Vision of the Past Oak Zhaliyka Cherry Earrings Vision of Mara Pear Potion
沈黙の呪(しゅ) 過去のヴィジョン 樫のジャリィカ・
フルート
さくらんぼの
イヤリング
マーラの映像 梨のポーション

Sub Quest Series #U33
《The Day the Sun is Close to You》
太陽の近付く日
#U33-3【Night of Bonfires ボンファイアの夜】⇦Prev Next➡#U33-
5【Fern Flower シダの花】

 

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