Encyclopedia for Search Items in the City
シティの探索アイテム事典

 

Now Japanese description only. Sorry!

掲示板にG5での日本語版に対するご意見をという書き込みを受けて作りましたが、あくまで管理人の感想であって、間違っていると指摘したい訳ではアリマセン。
日本語版が分かりやすくなることで、シティの人口が増えたらいいなぁという展望を持って作られたページです。

シティのアイテムは全体的に古風な品が多く、若い人は写真でしか見たことがない、或いはここで初めて見たモノもあるかもしれません。
そんなヴィンテージアイテムの解説も載せています。

2 🏛City Hall 市役所
2 ・Gavel(ガヴェル) 法廷の木槌:日本語版は単に「木槌」
英語のGavelは法廷とかオークションで音を出すだけのちっちゃいヤツしか言わないのでサイズ感が分かりやすいのだが、日本語で木槌と言われてしまうとサイズが分からない。管理人は杭を打つでっかい木製ハンマーを思い浮かべてしまって、「そんなのあったっけ?」になってしまったアイテム。日本ではアレに名前が付いてないから難しいよなぁ。
・Skull 髑髏(どくろ/されこうべ):日本語版では「頭がい骨」
2 🔮Room of Fate 運命の部屋
3 ・Wooden Shoe 木製シューキーパー:日本語版では「木靴」
でもこれは仕方がないだろう。英語でも「Wooden Shoe」なら普通は木製の靴、つまり木靴を思い浮かべるのだから。運命の部屋に転がっているのは靴の形を保つのに使う器具で、正確には「Shoe Tree」あるいは「Shoe Keeper」と呼ぶ。英語版はアレの呼び名を知らない人にも分かる名前にしただけと思われる。
3 ・Jingle Bells ジングルベル:日本語版では「ソリの鈴」
実は「鈴のいっぱい付いているハンドベルっぽいアレ」の楽器名は[Jingle Bells(ジングルベル)]あるいは[Sleigh Bells(橇のベル)]。なので、多分日本語版はそちらの和訳。
首輪に鈴が付いているやつは通常「Reindeer Bells(トナカイのベル)」と呼ばれているやつで、トナカイの首とかに付ける鈴。Jingleはシャンシャンという鈴の音の擬音なので、Jingle Bellsは直訳するなら「シャンシャン鳴るベル」。

当初英語版では単にBellsと複数形なだけで、単数形のBellと非常に紛らわしいひっかけアイテムだったことからすると、とても親切な名前になった。日本語版なんて、どっちも「ベル」で単数形も複数形も同じだったんだぞ!管理人は2017年にシティを始めたものの、一か月もしないうちに英語版を再インストールしたのだが、やり直した際、
「なにぃ!日本語版は[ベル]と[ベルいっぱい]にすべきやろう!」
と思ったアイテム(笑)。ちなみに英語版に切り替えた一番の理由は、日本語版だと各キャラのセリフがどういう意味か分からないことがちょいちょいあったためだったりする。
4 🚂Station
4 ・Wind Rose ウィンドローズ:日本語版では「羅針図」
これは「へー」と思ってしまった。管理人はアレを日本語で何と言うのかを知らなかったのである。英語ではCompass RoseとかRose of Compass Windともいう。なんで薔薇なのかは多分ご想像通りで、四方八方を表す矢印が薔薇に似ているかららしい。
4 ・Signal Baton 信号バトン:日本語版では「合図用バトン」
信号の代わりに人が手に持ってGoとStopを示す手信号の一種。ロケにはStopを示す赤しかないが、Goを示す緑もあるはず。本来は信号機が故障した時用だが、下界シティでは電力はほぼ使えないらしいので、そもそも信号がないのかも?
実は管理人、日本語版を見るまで「Signal Button シグナルボタン」と見間違えていたので、そっちに驚いてしまった。探す時って一瞬しか読まないから、最初に勘違いすると気付きにくいんだよね、と言い訳してみる。
ボタンってなんだよ、オカシイだろ、気付けよ(笑)
4 ・Spiral Notebook リングノート:日本語版では「らせん綴じのノート」
「螺旋綴じ」、なんと文学的な響きだろうか。管理人はこの呼称を知らなかったが、これからぜひ使ってみようと思う。英語ではSpiral-bound NotebookとかSpiral Bindingとも呼ぶ。
7 📽Collector's House コレクターの家
7 ・Anglerfish 提灯アンコウ:日本語版では「アンコウ」
以前ははDeep-Sea Fish(深海魚)だったアイテム。Maze of FearにAnglerfishが出て来た時に一緒に変更になったのでは?と管理人は思っている。
実は[アンコウ Goosefish]は食べられるけど、提灯アンコウは食べられない。だからここはぜひ「提灯アンコウ」にして欲しい。
そんなこと気にしてるの、管理人だけ?でも食べられるかどうかって大事だよね?
7 ・Guinea Pig モルモット:日本語版も同じ。
これは訳がどうこうではなく、単に英語と日本語がぜんぜん違うアイテム。
英語では[Guinea Pig ギニアの豚]。なんでやねん。ぜんぜん豚ちゃうやん。
でも日本語のモルモットもマーモットから来ているらしい。それもちゃうやん。
というワケでどっちもどっちな感じの動物である。マーモットはいちおう齧歯類だから、ギニアの豚よりはマシかも?
7 ・Guandao 偃月刀(ヤンユエダオ/えんげつとう):日本語版では「大刀」
Guandaoは中国語では「關刀(関刀)」で、三国志の関羽の刀という意味。その関羽が持っているのが 「偃月刀(ヤンユエダオ)」という名の薙刀(なぎなた)がゴツくなったような刀。
日本にも全然別の形で 大刀という刀があるので、ぜひここは「偃月刀(ヤンユエダオ)」にして欲しい。だってカッコええやん?
13 🍸Red Rose Café レッドローズカフェ
13 ・Ship's Wheel 操舵輪(そうだりん):日本語版では「舵輪」
船の舵を取るためのハンドルに当たるもの。操舵輪の方が一般的だと思うけど、好みかなあ?
19 🎹Organ Room オルガン室
19 ・Gauntlet ガントレット:日本語版では「オートバイ用手袋」
どっからオートバイが出て来た?と思ってしまった。これは妥協しても「籠手(こて)」だと思う。
たしかに現代ではもうGauntletと呼べるような厚手の防具はバイク用のグラブしかないかもしれないが、この部屋に転がっているアイテムは明らかにどれも大昔の品ばかりで、時代が合っていない。
19 ・Censer(センサ) 振り香炉:日本語版では「アロマランプ」
いや、Censerは少なくともランプではないだろう。煙しか出ないのだから。

ヨーロッパの教会では、神父がこれに長いチェーンを付けて礼拝堂で端から端までブーンと振り子のように振り回したりする。でっかい金属製の香炉を何メートルもあるチェーンに吊るしてすごい勢いで投げるので、当たったらタダでは済まなさそうに見えてちょっとヒヤヒヤするのだが、ありがたい煙が全員に行き渡るための工夫なのだろう、きっと。居眠りしてる教徒を叩き起こすためではないと思いたい。
実はCenserという探索アイテムはここにしかなくて、ロケにある香炉にもちゃんとチェーンが付いている。そう言えばオルガン室のあるこの建物って、昔、礼拝堂の地下室ってロケが付属してたことからして、実は教会なんだよなぁ。探索ロケではないものの、恐らく真正面の入り口が礼拝堂で、そこにマスターが作ったという世界最大のパイプオルガン本体が設置されているはず。だからその控室であるオルガン室に、礼拝堂の備品である[Censer(センサ) 振り香炉]があるのだろう。

とっても余談だが、[Diggers 穴掘り屋]のサブクエ❷【Witch Hunt 魔女狩り】で「Battle Censer」という物騒な武器が登場したことがある。この「振り香炉」にトゲトゲを付けて、モーニングスターのようなバトル武器として使おうという発想なのだが、かねてから「アレに当たったらタダじゃ済まんよなぁ」と思っていた管理人としては大ウケだった。
24 🛬Crash Site 墜落現場
24 ・Ankh アンク:日本語版では「エジプト十字架」
これはぜひとも「アンク」にして欲しい。十字架よりアンクの方が古いのだし。
Ankhは命を象徴するシンボルで、よくエジプトの壁画の神様たちが手に持っていたりする。
26 👼Angel statue 天使の像
26 ・Jerry Can 灯油ポリタンク:日本語版では「石油缶」
[石油缶]にしてしまうと、「ドラム缶」とか小さくても「一斗缶」を思い浮かべるのではないだろうか?

これは訳よりも英語の語源の方が面白いアイテム。
Jerryというのは、第二次世界大戦中に「ドイツ野郎」を意味するスラングだった語。ドイツ軍の燃料タンクが便利だと広まった結果、「ドイツ野郎の石油缶」で「Jerry Can」。英語圏である連合国側にしてみれば、ドイツは敵側なのに、みんなそれを使ってたってことだよね(笑)。
さて、いざこれを翻訳するとなると、ちょっとややこしい。なにしろ日本ではこの形の燃料タンクは基本プラスチック製ポリタンクなので[Can 缶]とは呼ばないのだから。実はJerry Canも当初は金属製だったものの現在はプラスチック製。ところがその名が市民権を得てしまったために、ずっと[Can 缶]と呼ばれているのである。とは言え日本にはそんな習慣はない。

それならいっそ形だけを優先して「灯油ポリタンク」でもいいのでは?と言うのが管理人の意見。
ちなみに日本ではアレにガソリンを入れてはいけないという決まりがある。だから「灯油」なんだ。
26 ・Restrictive Tape 立ち入り禁止テープ:日本語版では「規制テープ」
これは好みの問題かな?管理人は「立ち入り禁止テープ」の方が分かりやすいと思う。
・Money Bag お金袋:日本語版では「お金の詰まった袋」
28 🦋Bridge 春の橋
28 ・Pair of Swans 番(つがい)の白鳥:日本語版では「2羽のハクチョウ」
単なる2羽ならTwo Swansになると思われるので、ここはやはり「番(つがい)」がいいと思う。春だし。
28 ・Lollipop ペロペロキャンディ:日本語版では「棒付きキャンディー」
そこはぜひ「ペロペロキャンディ」で!
28 ・Lilies of the Valley 鈴蘭(すずらん);日本語版でも「スズラン」
これは訳というよりなぜあの花に[Lily 百合(ゆり)]の名が付いているのだろう?という部分。
どうやら昔は百合と同じ仲間に分類されていたらしい。それが最近別の種類になったのだとか。
名称変更で苦労するのはなにもシティのアイテムばかりではない、というお話。最近生物界の区分変更が多いのは、遺伝子検査が進んで、どこで分化したのかが以前よりはっきり分かるようになったから。前は植生とか見た目とかからしか分けようがなかったからねぇ。
30 💔Hall of Weddings 結婚式場
30 ・Tassel タッセル:日本語版では「飾り房」
タッセルはもう日本で市民権を得ていると思うのだがどうだろう?タッセルはカーテンを止める紐とかに付いている房。
・Two Lovebirds 番(つがい)の鳩:日本語版では「2羽の鳩」
Lovebirdsは日本語で言えば「おしどり夫婦」みたいな語で、仲睦まじい男女のたとえに使われる語。男女のニュアンスをどこかに入れたい気がする。
34 👻Haunted Park 幽霊公園
34 ・Candy Eyeballs 目玉キャンディ:日本語版は「目玉のお菓子」
アメリカ英語では一口大のお菓子はなんでもキャンディという傾向があるので、日本語版の方が正確かも。
これは訳がどうこうというより面白い動画を見付けてしまったのでご紹介
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=w6up6XS8HvU
スゴイ再現力だ!でもほぼゼリーなので、意外と美味しいのかも。
38 💰Troll Market トロール市場(いちば)
38 ・Astrolabe 天球儀:日本語版では「天体観測器」
意味として間違ってはいないのだが、こういう天体観測アイテムとか天体模型には通常「儀」の文字を使う。地球儀とか六分儀とか。

ここで註釈を入れたいのは英語の方で、[Astrolabe アストロレイブ]には「平面タイプ」と「球面タイプ」がある。区別する際には[Plane Astrolabe 平面アストロレイブ][Spherical Astrolabe 球面アストロレイブ]と言う。
ロケにあるのは球体タイプの[Spherical Astrolabe 球面アストロレイブ]で、混同を避けるため[Armillary Sphere アーミラリィ・スフェア(腕輪を持つ球体)]とも呼ばれる。
日本では「天球儀(てんきゅうぎ)」、あるいは中国の同様の観測儀の名前をとって「渾天儀(こんてんぎ)」と呼ぶ。
Astrolabeはかなり古い時代から存在する観測儀で、語源はギリシャ語の[Star taker 星を取るもの]。日本語でアストロラーベという表記を見掛けるが、どこから出て来たのか不明の読み。古代に高い天体観測技術を持ち、英語に影響を与えたのは、ギリシャ語、アラビア語。英語ではアストロレイブ、ギリシャ語ではアストロラーボッシ、アラビア語ではアストロレーボ。Astrolabeをラテン語読みにすればアストロラーベになるが、残念ながらラテン語では[Astrolabium アストロラビウム]である。

Plane Astrolabe 平面アストロレイブ:平面タイプの天体観測儀の一種。天文学者はこれを使って、星図を読み、目視できる大きな天体(木星や火星など)の動きを調べる。かなり色んな機能が詰め込まれており、天体の高度や経度を測ったり、或いは自分の立っている位置の緯度経度を正確に計算したりできる。
平面タイプが特に発展を見せたのは中世のイラン。日本ではあまり知られていないが、イランはかつて非常に高い天体観測技術を持ち、イスラム歴は西洋のグレゴリオ暦より精度が高かった。
平面タイプのアストロレイブは、シティの話にも何回か登場している。
Workshop of Wonders ワクワクのおもちゃ工房》3章①のSanta's Astrolabe
2018年9月のイベントギフトコレクション【A Trek Through the Stars 星空を巡る旅】⑤のMagic Astrolabe
Christmas School❽ 【A Trek Through the Stars(2) 星空を巡る旅(2)】⑤のMagic Astrolabe※ストーリーは違うがコレクションは同じ

Spherical Astrolabe 球面アストロレイブ:古代ギリシャで作られた「天球儀(てんきゅうぎ)」が早いか、古代中国で作られた「渾天儀(こんてんぎ)」が早いか、ちょっと議論のある観測儀。どちらも独自に製作したにも関わらず、同じ形に行き着いた所は非常に面白い。地軸が傾いていることは当然知っていたし、太陽系の構造もある程度分かっていたのでは?と思われる。
球面アストロレイブはシティのロケでは、[🔬Laboratory 研究室]の右手前に配置されている。
また、珍品堂で時々売られているブースターのAstrolabe of Dreamsも球面型。
中心には太陽か地球が据えられ、観測上重要な黄道や天球の緯度経度などがリング状に配置されている。月蝕や日蝕の仕組みや太陽系モデルを理解するなら太陽が中心の方が簡単だが、地球上の暦や太陽の位置などを計算するなら地球が中心の方が簡単なので、どちらも一長一短。観測儀としては地球中心の方が実用性が高い為か、古代の立体観測儀は天球儀も渾天儀もたいてい地球が中心だった。お勉強用なら太陽中心でもいいけどね。
ちなみに、太陽を除いて星図だけを天球型にした[Celestial Globe]なら中国の方が確実に早く、なんと紀元前四世紀。この時すでに太陽の動きも加味した「渾天儀(こんてんぎ)」があったのかが揉めどころなのである。
どっちが早いかはさておき、「渾天儀(こんてんぎ)」は西暦125年にはすでにこれ以上ないほどの完成形に至っている。なにしろ世界初、水力を使用した「オートメーション渾天儀(こんてんぎ)」を完成させていたのだから。こんな複雑な機械を水時計を使って精緻に動かすのである。つまり中国はこの時代にすでに精密なオートメーションからくり時計を作ってしまっていたのであり、そっちの方がびっくりである。このびっくり観測儀を作ったのが、古代中国の天才学者「張衡(ちょうこう)」。名前だけなら聞いたことがある人もいるかもしれない。西暦125年と言えば、中国は後漢の時代であり、三国志より更に前の時代。世界では歴史が長い国に分類される日本でもまだ有史以前の時代であり、古代中国がいかにびっくり先進国だったのかが分かる。
「渾天儀(こんてんぎ)」はArmillary Sphereの名で、Moon Gateの⓱【Dragon's Treasure 青龍様のご宝物(ほうもつ)】③にも出て来る。
42 💤Bedroom 寝室
42 ・Mistress' Familiars ミストレスの使い魔:日本語版では「女主人の知り合い」
これは明確に誤訳。Familiarsは魔女の使い魔のことで大抵は動物の姿をしている。
神秘のラウンドでこのカテゴリーに入るのは「Toad ヒキガエル/ Ferret フェレット/ Bat 蝙蝠/ Snake 蛇」。
42 ・Muff ハンドマフ:日本語版では「マフ」
日本ではあまり一般的ではない防寒具なので、ハンドを足した方がいいような気がする。英語でもEar Muffs(イヤーマフ)と区別したい時にはHand Muffという訳だし。
42 ・Spiritual Pendulum 占い用ペンデュラム:日本語版では「魔法の振り子」
これははっきり言って虫眼鏡を使うまで何の事かマジで分からなかった。確かに振り子時計の振り子もPendulumとは言うが、占い用のペンダントっぽいアレはさすがに振り子とは言わないだろう。ペンデュラムがダメならせめてペンダントがいいと思う。
48 🏨The Hotel ホテル
48 ・Turkish Delight ロクム/トルコ柚餅子(ゆべし):日本語版では「トルコのお菓子」
アッパーのMorrocan Caféにも登場するトルコの伝統菓子。
トルコ語では[Lokum ロクム]と言うが、英語ではなぜか[Turkish Delight トルコの喜び]と言う名前で知られている。シティでも最初はロクムだったのがどこかで変更された気がする。
Lokum ロクム:日本の柚餅子(ゆべし)にそっくりなトルコの伝統菓子。柚餅子よりバリエーションが豊かで、胡桃柚餅子によく似た胡桃ロクムとか、色とりどりの色んな果物入りのロクムがある。トルコではメジャーなお菓子であるだけに質も味も値段もピンキリなので、空港などでお土産を買うなら是非ともケチらずに一番高いのを購入すべし。上品な甘さといい、柚餅子の様な食感といい、綺麗で可愛らしい見た目といい、言うことなしである。胡桃ロクムは地味だが、風味は絶品なので、胡桃もおススメ。
56 🤡Rapture Theater 歓喜の劇場
56 ここには道化師が二種類いる
・Pierrot ピエロ:日本語版も「ピエロ」
フランスの悲恋物パントマイムに登場する道化師で、たいてい白っぽい服を着ていて目元に涙が描かれている。哀しみを体現する存在で、すぐに傷付いてはめそめそする。

・Harlequin ハーレクイン:日本語版では「道化師」
イタリアのパントマイムに登場する道化師で大抵はカラフルな菱形模様の衣装を来ている。ちょっと邪悪な感じのいたずら者。
イタリア語では[Arlecchino アルレッキーノ]、ロンバート語(イタリア北部の言語)では[Arlechin アルルカン]と言うがどれも同じ。
ピエロも道化師なので混乱を避けるためには「ハーレクイン」のままの方がいいと思う。知名度がイマイチなら「アルレッキーノ」か「アルルカン」でもいいかも。
59 🔬Laboratory 研究室
59 ・Cruet(クルーイッt) ガラス瓶/オイル瓶/薬品瓶:日本語版では「調味料入れ」
Cruetはガラスの小瓶の事で、確かにたいていはビネガーとかオイルが入っているものを指す。しかし、研究室に調味料はかなり違和感があるのだがどうだろう?これは訳がどうこうよりも、英語版がVial of Potionにすべきだったんじゃないだろうかと思うアイテム。
62 ⛲Angela's Park アンジェラの公園
62 ・Garland(ガーランd) 花の冠(かんむり):日本語版では「花飾り」
これだと輪っかだと分からない気がしたが、まあいいかと言う気もする。
Garlandは花の冠を指している場合と、パーティーの飾りとかでひも状に飾りを繋げた長いヤツを指している場合がある。輪っかだけど花じゃない時はWreath(リース)と呼ぶことが多いかも?
68 🎃Masquerade Ball 仮面舞踏会
68 ・Noose 絞首刑の縄:日本語版は「締め縄」
締め縄って言い方をするのだろうか?神社の「しめ縄」と紛らわしくないかな?あっちは「注連縄」と書くから、いちおう漢字が違うけど…。
72 🍇Thanksgiving Fair 感謝祭の市
72 ・Honeycomb ハニカムパターン/蜂の巣の六角形:日本語版では「蜂の巣型」
「蜂の巣型」だと形状パターンだって事が分からないんじゃないかな?蜂の巣の外形を想像しそうな気がする。
この手の表現は確かに訳に困る。日本語は英語に比べて遥かに蜂関係の単語が少ないんだよね。
HoneycombとかBeehiveとかBeesmokerとか…。ちゃんとそれ用に確立した語が存在すると言う事は、英語圏ではそれだけ蜜蜂が重要なんだろうね。
81 🏡Mansion by the Canal 運河沿いの館
81 ・Willow Twigs (ウィロゥ・トゥイッgz) ねこやなぎ:日本語版では「柳の枝」
英語直訳ならそれでいいのだが、日本語にすると普通は葉っぱを思い浮かべると思う。
英語の場合はなぜか花である「ねこやなぎ」を指す事が多い。葉っぱならWillow Branches(ウィロゥ・ブランチーz)と言う気がする。でもなんとなくなので、多分人による。英語の方が語彙が曖昧な一例。
81 ・Snowdrops (スノウドロッps) 待雪草(まつゆきそう):日本語版では「ユキノハナ」
管理人はSnowdropsをユキノハナと呼ぶのかが分からなかった。園芸用の品種名なのかな?
雪が溶ける春先に花が咲くので、春を告げる花でもある。チャイコフスキーの『The Seasons 四季』に「Snowdrop」という曲があり、その日本語訳も「待雪草」。文芸作品の訳では待雪草(まつゆきそう)かスノウドロップが多い気がする。
87 87 🕯Secret Room
87 ・Straight Razor ストレート・レザー/まっすぐなかみそり:日本語版では「危険なかみそり」
掲示板にも書きましたが、面白い訳です。
管理人の代替案は「一枚刃の剃刀(かみそり)」「折り畳み式かみそり」「床屋さんの剃刀」ですが、面白いからそのままでもいいかも。
T字型の剃刀を「安全かみそり」と言うので、「T字型でないかみそり」と言いたいんだと思います。
93 🐦Greenhouse 温室
93 ・Garden Trowel(ガーデン・tㇻウァウ) 移植ごて:日本語版では「庭用ショベル」
以前はGarden Shovelだったのが、いつの頃からかTrowel(ガーデニング用のちっこいスコップ)に英語名が変わったアイテム。Trowelと言われて管理人が真っ先に浮かんだのは「移植ごて」だが、こてが分かりにくいなら「ガーデニング用スコップ」だと思う。管理人にはショベルは大きいイメージがあるが、その辺は人によるのか?日本語版は以前の訳のままなのかも。

・Garden Sheers(シァーz) 刈込鋏(かりこみばさみ):日本語版では「庭用ハサミ」
間違いとまでは言えないが、明らかにちゃんとした日本語ではない感じがするのと、片手で盆栽の枝落しとかに使う「剪定鋏(せんていばさみ)」との違いが分かりにくい。
93 ・Gift ギフトボックス:日本語版では「贈り物」
これは英語にBoxが付いていないから仕方がないのかもしれないが、探索アイテムとしてなら「ギフトボックス」の方がいい気がする。
96 🔭Observatory 天文台
96 ・Capricorn(プリコーン) 山羊座:日本語版では「磨羯宮」
え?そこ、正式名称で来る?よりによって一番難しいヤツ?
読みは「まかつきゅう」で多分12星座の中でこれが一番通称と名前が違う。
他の3つは通称なのに…。これも通称の山羊座でいいのでは?いじわるなの?そうなの?

・Scorpio(スコーピオゥ) 蠍座:日本語版も同じ
・Leo(リーオゥ) 獅子座:日本語版も同じ
・Libra(リーブㇻ) 天秤座:日本語版も同じ
正式名称はそれぞれ「獅子宮(ししきゅう)」「天蠍宮(てんかつきゅう)」「天秤宮(てんびんきゅう)」。
96 ・Retort Flask リトート・フラスコ:日本語版では「蒸留器」
これはマニアックなアイテムだからなぁ…。
この形のフラスコは現在はほぼ使われてないんだよね。これは錬金術師の使ってたような古いタイプのフラスコで、今の蒸留装置にはもっとちゃんとした「リービッヒ冷却管」とか「枝付きフラスコ」を使うから。ただ、構造が簡単だから安いには安い。需要があるとしたらそこだろう。
これを「リトート」と呼ぶのか「レトルト」と呼ぶのかは意見が分かれる気がするが、管理人の化学の師匠だった先生は英語読みのリトートと呼んでいたので、管理人にとっては「リトート・フラスコ」。

これが蒸留用の器具だと気付いた翻訳担当者は素晴らしい。でもやっぱり「フラスコ」を入れて欲しい。
化学に造詣の無い人には、蒸留に使うとか使わないとかより、これが実験用フラスコの一種であると名前から分かることの方が大事な気がする。
「リトート・フラスコ」がマニアック過ぎるなら、「蒸留フラスコ」でも已む無しかもしれない。
96 ・Astrologer(アスtロロジャー) 占星術師:日本語版では「占星家」
「占星家」とは普通言わないような…。通常は「占星術師」。

ちなみに、日本語では先ず間違えないが、英語で間違えやすいのが[Astronomer(アスtロノマー) 天文学者]
102 🍁Autumn Valley 秋の谷
102 ・Wishbone ウィッシュボーン:日本語版では「鳥の鎖骨」
部位としては合っているのだが、それは[Furcula 叉骨(さこつ)]の説明だと思う。

ここで大事なのはWishbone Gameで使う骨のことは決してFurculaとは呼ばない事である。こういうそもそも日本に習慣のない遊びに使うアイテムとかって、訳が難しいよね。
そこで管理人はこの遊びの概念そのものをインポートすることを主眼としていっそまんま「ウィッシュボーン」の訳を推奨する。「願いの骨」というのがこの遊びの真骨頂なのだから。

Furcula(ファーキュラ) 叉骨(さこつ):鳥の胸の一番上にあるV字型の骨で、左右がそれぞれ翼に繋がっており、飛ぶ際にはビヨンビヨンとばねの様に動く。人間なら左右の鎖骨(さこつ)に相当する部位。正確には鎖骨は人間などの一部の動物にある骨で、英語では[Clavicles(クラヴィコゥz/二本あるから複数)]、学術的にはラテン語で[clavicula]と言う。鎖骨があるのは人間以外だと栗鼠や鼠、猿など木登りが出来る生き物。なので、草原に生きる馬とかライオンにはない。鳥類は進化の過程でそれがくっついてしまって叉骨という別の骨になっている。
★Wishboneとは、感謝祭で七面鳥の[Furcula 叉骨]を使ってやるゲーム、あるいはそれに使う骨の名前。二股に分かれたV字型をしている。
★Wishbone Game:二人の人間で、それぞれ願い事を思い浮かべながら一人ずつウィッシュボーンの端を握り、合図と同時に引っ張り合って、割れた時に大きい方の骨の人の願いが叶うという遊び。
102 ・Honeycomb 蜂の巣蜜/ハニカムパターン or 蜂の巣の六角形:日本語版では「ハチの巣型」
これは参った!ここにはハニカムパターンだけじゃなく、食べる方の「巣蜜」もあるんだった!
薄い板状のヤツは巣蜜というよりハニカムパターンだとは思うけど、一種類しか訳を設定できないなら、「蜂の巣蜜」で押し切るしかないかなぁ。ロケごとに訳を変えられるみたいではあるけど、各アイテム個別には設定できないのだろうか?できるなら 巣蜜とハニカムパターンを分ければいいだけだけど…。
129 🐎Halls of Samhain サーウィンの大広間
129 ・Tentacles(テンタコゥz) 触手(しょくしゅ):日本語版では「タコの足」
タコとは限らない気がするがまあ、言いたいことは分かる。ロケの絵には吸盤があるし。多分日本語版は分かりやすさを優先した訳。
129 ・Bunting Flags(バンティンg・フラッgz) 連旗(れんばた/れんき):日本語版では「三角旗」
これは何と訳すのかがとても難しい。万国旗が一番近いが、あちこちのロケにあるのは国旗ではないのでちょっと違うし。三角旗という訳には苦労が見える。場所は忘れたが、三角でなく角旗だったロケもあった。buntingは帆布(はんぷ)のという意味で、ほぼbunting flagsにしか使わない形容詞。
141 ⛩Riverside Abode 河畔の庵
141 ・Conical Hat 笠(かさ):日本語版では「円すい型の帽子」
うーん、まんま過ぎる訳だなぁ。日本ロケは英語を訳すより、日本での名称を素直に入れる方がいい気がするんだが…。笠ってそもそも被り物ではあっても、帽子と言っていいのかも微妙だし。
147 🛤Compartment №8 8番コンパートメント
147 ・Soda Siphon ソーダ・サイフォン:日本語版では「サイフォン」
うーんこれはソーダが付かないと、何をするものなのか分からないんじゃないか?日本語ではコーヒーにもサイフォン式てのがあるワケだし。
後述するが、ソーダ・サイフォンはサイフォンの原理とは関係ない。そして、ただサイフォンと言えば、普通はサイフォンの原理を指すと思う。
よって、できればソーダを付けて欲しい。

ソーダ・サイフォンは、水に炭酸ガスを吹き込んで炭酸水に変えるための器具。新旧二種類あって、ひょうたん型をしているのが旧型、寸胴型なのが新型。
★旧型ソーダ・サイフォン:形はひょうたん型。主に19世紀に流行した。ひょうたん上部に酒石酸(しゅせきさん)と炭酸水素ナトリウムを入れ、ひょうたん下部に水を入れると、上部の二つが化学反応を起こして炭酸ガスを発生し、それが下部の水に吹き込まれて炭酸水になるという仕組み。その時に発生した炭酸ガスの圧力で炭酸水になった水が、ひょうたん下部から真ん中のチューブを昇って来る構造になっている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Gasogene ←旧型
★新型ソーダ・サイフォン:形は寸胴型。20世紀初頭に登場した。寸胴型の瓶に水を入れ、炭酸ガスの詰まった薬莢サイズのカートリッジを瓶の脇に差し込むと、プシュッと音がしてあっという間にフツーの水がシュワシュワの炭酸水に変わる。
https://en.wikipedia.org/wiki/Soda_siphon ←新型

ここで念のため「サイフォンの原理」を説明。
Siphon principalサイフォンの原理:左右高さの違う器に液体を入れ、それを同じ液体で満たしたチューブで繋ぐと、間のチューブを高い方の器より更に高い位置に持ち上げても、ちゃんと低い方の器に液体が流れていくというもの。この時高い方の器側のチューブの中は、あたかも水が昇っていくかのようになる。昔はこれを上下の器にかかる大気圧の差だと説明していたのだが、最近になって修正された。実は持ち上げたチューブの頂点部分を基点にして、左右のチューブ内の液体にかかる重力の差によって起こるもので、大気圧の差ではない。ただし、水の場合はチューブの高さが10mを超えてしまうと、それ以上上には昇って行かなくなってしまう。ここでやっと大気圧が出て来る。1気圧で支えられる水は、高さ10m分までなので、チューブがそれを超えても水は10m止まりになってしまい、その上部は真空になる。チューブ内に隙間ができると水は流れないので、サイフォンの原理が働くのは、水の場合高さ10mまで。ちなみに、密度の高い液体では液体にかかる重力が大きくなるため限界の高さは低くなり、水の13.6倍の密度がある水銀だと76cmで止まる。

さてここで、疑問が一つ。実は「サイフォン」と名が付いている割に、ソーダ・サイフォンもコーヒーのサイフォンもサイフォンの原理を使っていない。
旧型サイフォンは確かに真ん中の管を炭酸水が昇って来るが、それは単に発生した炭酸ガスが液体を押し上げているだけである。コーヒーのサイフォンも同じで、下部で熱した水が水蒸気になって水面を押し上げて真ん中の管を昇っているだけ。つまりどちらも気体の膨張による圧力であってサイフォンの原理は関係ない。
ではなぜ「サイフォン」の名が付いているのだろうか?
Siphonとは元々ギリシャ語で管(くだ)という意味であるので、管を使っているからサイフォンだと言うなら別にそれでもいいのだが、それならSoda TubeとかSoda Bottleという名前にすればいいわけで、わざわざSoda Siphonなんて名前にする理由にならないし、第一紛らわしい。多分、真ん中の管を液体が昇っていくように見えるせいで、それをサイフォンの原理と勘違いしたのだろう。
結論、ソーダ・サイフォンはサイフォンの原理を使っていないにも拘らず、勘違いでその名前が付いたっぽい。ついでにコーヒーのサイフォンも勘違い。
162 🎠Miracle Fair 不思議なクリスマスの市
162 ・Bundt Cake バント・ケーキ:日本語版ではなぜかフランス語「クグロフ」
[Bundt Cake バント・ケーキ]と[kouglof クグロフ]は形は一緒ででっかいリング型。

何が違うのかと思いきや、クグロフはパン酵母であるイースト菌で発酵させたケーキで作り方がしっかりあるのに対し、バント・ケーキは形がでっかいドーナツ型ならなんでもいいらしい。
Bundt Cakeはドイツ語由来で「みんなで集まるケーキ」くらいの意味。名前の由来はドイツなのに、作ったのはアメリカ人でアメリカのケーキなんだそうだ。ドイツだと思ってたよ。
Kouglof and Bundt Cake (Wikipedia)
Bundt CakeはMansion❼【Baking Pans ケーキの焼き型】⑤にも登場、また、主人公の居室である[Hall of Fame 名声の間]の手前の壁のアイテム[Pan Set 焼き型セット]にはバント・ケーキの焼き型もある。

・Gingerbread ジンジャーブレッド・クッキー:日本語版ではなぜかドイツ語「レープクーヘン」
これは英語まんまで良い気がする。他のロケではジンジャーブレッドにしているのだし。

それよりも管理人はそもそも英語の[Gingerbread ジンジャーブレッド]とドイツ語の[Lebkuchen レーブクーヘン]が同じモノなのかが気になったので、英語とドイツ語両方のWikipediaを調べてみることに。
結果、疑問は残るものの、英語版もドイツ語版もはっきり同じだと書いている。そうか同じなのか!当事者同士が言うならこれが正解だろう!

Lebkuchen (German Wikipedia) and Gingerbread (English Wikipedia)

英語の「Gingerbread」は文字通りの意味なら「生姜の焼き菓子」。対して「Lebkuchen」はどこにもGingerは出て来ず、特にLebの語源がなんだか諸説あり過ぎてはっきりしないものの、[Kuchen クーヘン]はケーキ。
Gingerbreadの説明は世界のGingerbread的なもの全部を説明しているので、どこまでが英語のGingerbreadなのかが曖昧だが、いずれにせよジンジャーをはじめとするシナモンやらナツメグやらのスパイスと蜂蜜が入っていればケーキでもクッキーでもGingerbreadという感じ。
Lebkuchenはファンネルや生姜など色んなスパイスを入れてひたすら甘くした薄型焼き菓子のこととある。薄型と言っている割にはブラウニーみたいな「それ、厚くないか?」というモノも含んでいるが。水とかミルクを使わないところが他のケーキと違うところなのだとか。

大雑把に言うと、蜂蜜とジンジャー系スパイスが入っていれば、ケーキだろうがクッキーだろうがGingerbreadでありLebkuchenでいいらしい。調べた割に雑な結論になってしまった…。
162 ・Krampus's Birch Lod クランパスのお仕置き枝:日本語版では「カバノキの枝」
Birchって白樺(しらかば)だったんだな。知らんかった。
でもここで重要なのは樹の種類じゃなくて、これがクランパスの持ってるお仕置き用の枝だってことだろう。
クランパスはサンタさんの対局みたいな存在で、悪い子に罰を与えに来る。
168 🐮Sun Pavilion 日輪の東屋(あずまや)
168 ・Lollipop 山査子(さんざし)飴:日本語版は「ロリポップ」
ロケにある飴は、[糖葫蘆(タンフールー)]だと思う。日本では[山査子(さんざし)飴]と呼ばれている。
★Tanghulu 糖葫蘆(タンフールー):中国伝統のお菓子で、飴掛けした山査子(さんざし)を団子状に串に刺したもの。山査子は赤くて丸いので縁起がいいため、中国では新年のお菓子として人気なのだとか。イメージとしてはちっさいりんご飴団子。最近は山査子(さんざし)以外の苺やミニトマト、餡子を使ったものなどバリエーションがあるらしい。きっと山査子の大きさが1 inch = 2.5 cmくらいだから、同じくらいの大きさのものを使ってるんだろう。それならマスカットとか巨峰でも良さげだなぁ。
https://www.thehongkongcookery.com/2017/02/bing-tanghulu-candied-hawthorn-stick.html ←香港の人の書いた記事(英語)
★Chinese Hawthorn 山査子(さんざし):中国語では山楂(シァンヂァー)。ちっこい林檎みたいな実を付ける。食べられるが野性味が強いので酸っぱいらしい。でも飴掛けにはちょうど良さそう。りんご飴やアップルパイも食べるのには酸っぱい品種の「国光(こっこう)」とかが美味しいもんね。
https://www.thehongkongcookery.com/2017/01/chinese-hawthorn-fruit_16.html ←同じく香港の記事(英語)
174 🐝Mezzanine 中二階
174 探索アイテムではないがこのロケの左手前にあるオブジェは、昔作られていた蜂の巣箱を象ったモノ。ただし、伝統の養蜂巣箱は縄を積み上げながらドーム状に作るので、金属製ではない。
174 ・French Press with Tea 紅茶入りフレンチプレス:日本語版では「フレンチプレス(紅茶)」
アイテム名に()が付いてる!アリなんだ!ちょっと驚いた。これ以外にはないのか?他では見かけなかった気がする。
195 🦉Hall of Departure 旅立ちの間
195 ・Cloche Cover クローシュカバー:日本語版は「クロッシュ」
そこはカバーがないと分からないんじゃないかな?日本語での知名度はとてつもなく低いアイテムだと思うんだ。長くなるけど「フレンチのフードカバー」とかでもいいかもしれない。
195 ・Bundle of Firewood 暖炉の薪(まき):日本語版では「たきぎの束」
うーん、たきぎは外で落ち葉を焼く時とかに使う細い枝だから、ロケのとは太さが違うし暖炉には使わないなぁ。
★Firewood 薪(まき):乾燥した丸太を斧で割って暖炉用に太さを揃えたもの。暖炉とか薪(まき)ストーブにくべるのはコレ。
★Broken branches 焚き木(たきぎ):拾った小枝を折って短くしたもの。落ち葉焚きの焚き木。英語ではこのサイズに特に名前は付いていないので、呼ぶとしたら折れた枝。

薪(まき)割りとは言うけど、たきぎ割りとは言わない。焚き木拾いとは言うけど、薪(まき)拾いとは言わない。焚き木は落ちているもので、薪(まき)は割るものである。
昔話とかでおじいさんが山にたきぎを拾いに行くのは、囲炉裏(いろり)には煙突がないのでたきぎでも良かったからである。

さて、勘違いの元は「薪」という字が、「まき」とも「たきぎ」とも読むことかもしれない。ややこしいから漢字を変えればいのに。
サイズの区別をするのは日本独特なのかもね?
198 💑Feast Garden 饗応(きょうおう)の庭
198 このロケは、なぜか赤ちゃん用品がいっぱいある
・Baby Booties ベビー靴:日本語版は「赤ちゃんの靴」
・Baby Rattle 赤ちゃんのガラガラ:日本語版は「がらがら」
そこは「Baby 赤ちゃんの」がないとちょっと意味が分からないのでは?
・Dribble Bib 涎掛け:日本語版も「よだれかけ」
Dribble(ドㇽィボゥ)はよだれ。Bibは飲むから派生した語で、a bibだけでも赤ちゃんの涎掛けという意味になる。
201 ⛸Cozy Mezzanine 快適な屋根裏部屋
201 ・Baseball Glove 野球のグローブ:日本語版ではなぜか「キャッチャーミット」
絵を見る限り、あれはキャッチャーミットではなく、フツーのグローブ。野球のグローブはポジションによってちょっと形が違うものもある。ファーストのグローブとか、キャッチャーミットはその代表。なぜ敢えてキャッチャーミットなのかは不明。訳した人がキャッチャーだったとかで愛着があるのかも?
201 ・Jack Plane(ジャッk・プレイン) 西洋鉋(せいようかんな):日本語版では「荒仕上鉋」
単に日本とヨーロッパで形が違うだけで、荒仕上とかそういう問題じゃない気がするが、どうなんだろう?
204 🐮Sun Pavilion 日輪の東屋(あずまや)
204 ・Rufter hood 鷹の目隠しフード:日本語版は「羽根付き帽子」
これは訳が非常に難しい!なにしろ管理人も最初これが何か分からなくて調べたくらいだから。
調べなければ、神秘のラウンドで[Falconry 鷹狩]に分類されていることから、それ用のなにかだということから類推するしかない。

★Rufter hood ラフター・フード:調教前の鷹を捕まえた際に最初に被せるフード。被せると大人しくなるらしい。目的が競馬の馬にかぶせるフードと似てるけど、完全に目を隠している所が違うかな。
Rufterという言葉は、ヨーロッパの鷹狩で伝統的に使われてきた言葉らしいが、語源は不明。ヨーロッパの鷹狩のルーツであるアラブでは「ブルカ」と呼ばれているらしい。

ヨーロッパの鷹狩と中国の鷹狩で同じフードを使うのか?という疑問も沸いたのだが、幸いにも世界のRufter Hoodのサイトと、中国のRufter Hoodのサイトがあった。
Various modern Rufter Hood in the world ←世界の様々なラフター・フード(現代版)。日本人作のもある。日本にも鷹狩があるからだね。
Chinese Rufter Hood ←中国の伝統のラフター・フード。残念ながら中国語で何と呼んでいるのかは分からなかった。「Guan Mao」というフードの名称が出て来るが、多分漢字は「冠帽(グゥァン・マァォ)」で「被り物」じゃなかろうか。
面白いのは世界のラフター・フードがどれも同じく頭のてっぺんに飾りが付いていることである。きっと同じルーツから伝播した風習なのだろう。
先のリンク先を見るにカザフスタンなど中央アジアにも広がっているところからして、シルクロードを移動していた騎馬民族が発祥なのかも?
204 ・Sycee Gold Bars 細絲(サイシィー)金貨/舟型金貨:日本語版は「金の馬蹄銀」
管理人は「ああ、アレか」とは思ったものの、ちゃんとした名前を思い出せなかった金貨。[Sycee サイシィー]には聞き覚えがあるのに、日本語版の馬蹄銀は完全に知らなかった。どこで見たんだ?大英博物館か?
コレ、何を重視するのかって問題な気がする。
教科書の記述を使うなら「馬蹄銀」、英語を意識するなら[細絲(サイシィー)金貨]、新年らしい縁起の良さなら[元宝(ユァンパァォ)金貨]、探しやすさで形を優先するなら[舟型金貨]でどうでしょう?

Sycee 細絲(サイシィー):[細絲(サイシィー)]は広東語で、北京語では[元宝 ユァンパァォ]。
北京語の呼び名は方孔銭である「開元通宝」の「元」と「宝」を取ってそういう名前になり、縁起がいいと言う事で、特に春節(中国の新年)になるとこの金貨のイミテーションがいっぱい飾られるのだとか。
💬広東語の名称しか知らないということは、管理人は香港で見たのかも…。どこで見たのかさえ思い出せないのに、アクリルケース内に金色の舟型の金貨が積み上がってるのを「おおお」と言いながら食い入るように見てたのははっきり覚えてるんだから、業が深いというか、意地汚いというか…。

なんで広東語が英語に?と思って調べてみれば、大英博物館には香港のSyceeが所蔵されていた。香港は広東語だから、そこから英語になったのなら納得。
広東語と北京語でぜんぜん名称が違うのは、政府鋳造でないから正式名称がないためらしい。清朝時代、貿易用に通貨代わりに使われていたもので、積み上げやすいように舟型をしていて、民間の金銀鋳造所で作られていたから、デザインや大きさにバリエーションがあるんだね。その価値は重さで決まっていたので、通貨(鋳造コイン)というより、単に金銀を運びやすいように変形させただけのもので、つまりは金塊の変形版。そうか、だから英語は[Gold Bars 金の延べ棒]になってるのか!
なぜに、金貨銀貨を政府が鋳造しなかったのか?と思ったら、金銀は武器製造には使えないから、武器の鋳造に使える銅貨だけを政府が管理していたらしい。それでアヘン戦争で銀が大量に流出して国力が落ちてしまったのだから、なんだかやるせないなぁ。
210 🏮Bamboo Grove 竹林
210 日本の妖怪がいくつも出てきます。神秘のラウンドでの分類が英語版で[Yokai Spirits 妖怪]だったことに感動!
・Shapeshifting Fox 九尾の狐:日本語版では「七変化する狐」
数が少ない!
・Umbrella Ghost 唐傘お化け:日本語版では「傘おばけ」
もう一声!
210 ・Coin Suck 銭袋(ぜにぶくろ):日本語版は「袋入りのコイン」
そこはぜひ日本語で!
210 ・Samurai Banner 幟旗(のぼりばた):日本語版では「旗指物」
うーん、ロケにあるのは全部縦長の旗だから、旗指物は形状的に違うんじゃないかな?
★旗指物(はたさしもの):侍が背中に指した旗。動く人間の背中に差すのでたいてい小さい。というか旗ですらないこともあって、徳川家臣の大久保忠世(おおくぼただよ)はパタパタ動く金色のアゲハ蝶の翅を背中に背負(しょ)っていたらしい。妖精さんかよ!
★幟旗(のぼりばた):旗の形状を指す言葉で縦長の旗のこと。なので、別に侍の旗でなくても、縦長ならなんでも含む。現代におけるお店の前に立つ宣伝用の旗とかも幟(のぼり)と呼ぶ。風で流れないように、縦横二カ所を留めているのが特徴。
戦国時代においては、幟旗にその軍のモットーを意匠化したものを掲げたりしていた。有名なのは武田軍の「風林火山」とか、真田軍の「六文銭」とか。
風林火山:『孫子の兵法』の一節で、武田軍の旗に書かれていたのは「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山」。読み下し文は「其の疾(と)きこと風の如(ごと)く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し」。
六文銭:真田六文銭は、縦二つ、横三つの6個が並んだ意匠。三途の河の渡し賃が六文であり、絶対に引かない死兵であるという覚悟を表していたらしい。怖ぇー。
219 🎣House on the Reef 岩礁の小屋
219 ここの楽器名は英語が妙に長かったので、日本語はどうなってるのか気になってたんだよね。
・Hageum Violin ヘッガム:日本語版は「奚琴」
ヘッガム(해금)と言う韓国固有の楽器。二胡に似ていて二本弦。奚琴の読みは「けいきん」
・Mouth-Blown Organ Sheng 笙(しょう):日本語版も「笙」
219 ・Hoopoe フープ―:日本語版は「ヤツガシラ」
和名があったんだなぁ。英名はこの鳥の鳴き声から来ている。確かにフープ―って鳴いてるな…。
Hoopoe's birdsong←鳴き声
このゲームでは鳴き声は分からないから、日本語版の方が探しやすいかな?管理人はフープ―って名前が好きだが。

・Puffin パフィン:日本語版は「ツノメドリ」
色鮮やかな鳥。英名は雛がふわふわの羽毛でパフッとしてるかららしい。
これは英語名の方が分かりやすい、っていうか可愛い。
237 🌽Harvest Festival 収穫祭
237 ・Award Ceremony 表彰式:日本語版では「授賞式」
細かい事をいう様だが、「授賞式」は国とか軍隊とかで功労をねぎらうための大きな式典のことなので、別モノ。
神秘のラウンドでこれに含まれるのが[Sash 表彰たすき][Award Ribbon 表彰リボン][ Pedestal 表彰台][ Trophy トロフィー]

・Sash 表彰たすき:日本語版では「懸章」
Sashとは、軍隊とかの正装の一部である「たすき掛け階級章」のことで、それの名前が「懸章(けんしょう)」。でもここでは一等賞とかに贈るたすきなので別モノ。別の探索アイテムである[Award Ribbon 表彰リボン]と混同しないためにも肩掛けタイプであることが分かるようにして欲しい。

・Award Ribbon 表彰リボン:日本語版では「賞リボン」
これも褒賞との区別をした方がいいと思う。褒賞は国から送られる「紫綬褒章(しじゅほうしょう)」とかに使う語。「賞」だけだと微妙。
237 ・Beehive 蜂の巣箱:日本語版では「養蜂箱」
なんかすごく販売業者っぽい表現だなと思ってしまった。一般的な読み物では「養蜂箱」という単語は使わない気がする。

ちなみに蜂の巣箱は新式と旧式で形が違う。四角いのが現在のタイプ。縄を積み上げたような形のドーム状のヤツが旧式タイプ。
★新式の巣箱:四角くて中には何枚も板が入っていて、各板にハニカムを作らせるようになっている。蜂蜜を採る時にも板からハニカムをはがせばいいだけなので、再利用が可能。それでも蜂さんたちは全力で抵抗するので、結構採取は大変らしい。ロケにあるのはお洒落なおうち型だが、通常の養蜂に使われるのはタダの四角い箱に縦に板が差し込まれたモノ。おうち型は横に板が入っているのかもしれないが、管理人はこのタイプを直に見たことがないので分からない。
★旧式の巣箱:縄を編みながらドーム状に籠を編み上げて作るので、縄を積み上げたような凹凸が表面にあり、蜂が出入りする入り口が付いている。蜂蜜を採る時には外から壊すしかなかったので、再利用が出来なかった。木製ではないし、四角くないので、「箱」と言うには微妙かも。
ロケ左手前に出て来るBeehiveは明らかに金属製に見える。伝統の巣箱を模したモノなのかもしれないが、金属製のタイプが実在したのかは不明。文献がまったく出て来ない。ただ材質はともかく、こういう形が伝統的な巣箱の形ではあるのは確か。探索アイテムではないが、同じ形状の蜂の巣箱がMezzanineのロケの左手前にもある。
240 🛷Headquarters クリスマス本部
240 ・Cardinal Bird カーディナル・バード/赤い鳥:日本語版では「コウカンチョウ」
これって同じ鳥なのか?と思って調べて見たら一応同じ種類らしい。しかし、残念ながらコウカンチョウは赤くない。

実は、Cardinalと聞いて真っ先に思い浮かべるのが赤。キリスト教の枢機卿のこともCardinalと言い、その衣は緋色。恐らく赤い鳥だったので、Cardinal Birdと名付けたのだろう。
ここで大事なのはこの鳥の色がクリスマスカラーの赤であるということなので、いっそ「赤い鳥」でもいいかもしれない。
240 ・Snow Shoes スノーシューズ/西洋かんじき:日本語版ではなぜか単数形の「スノーシュー」
そこはシューズじゃないんかい!と思ったら、最近の登山用品では「スノーシュー」と言っているらしい。
でも、イマドキの登山用品と伝統のSnow Shoesでは見た目が全然違う。むしろ日本の雪国伝統の「かんじき」の方がずっと近い。
日本のかんじきはロケのと違い楕円形で突起がないのだが、どうやら脱いだ時にあの突起を雪に刺して立てておくらしい。なるほど、それなら雪に埋もれないね。
240 ・Thermos サーモス/魔法瓶水筒:日本語版では「魔法瓶」
魔法瓶と言われるとどうしても食卓用のタイガー魔法瓶を思い浮かべてしまうのは、管理人が古い人間だからなのか?でも、このゲームの中位数はそこら辺の年代のはず。G5自身がそこがターゲット層だと言っているのだからして。
だからもし「サーモス」の認知度が日本でイマイチなら、中を取って「魔法瓶水筒」ではどうだろう。

どうして日本と欧米で名前と形が違うのか?はその歴史を見ないと分からない。
Thermosは商品名が一般名詞化したもので、元々は商標。実はドイツの[Thermos(テルモス:サーモスは英語読み)]という会社が、1904年に魔法瓶構造の水筒を開発したのがはじまり。構造的には二重構造の筒の間がほぼ真空になっていて、熱を伝えない仕組みになっている。
最初のサーモスは内側の筒に銀メッキを施した鏡面仕上げのガラス瓶を用いていて、それが日本に輸入されて「魔法瓶」という名称に。サーモス社の[Vacuum Flask 真空水筒]は最初から今みたいな形だったのだが、日本で売れたのは卓上用の据え置きタイプで背の高いポット型。現在の電気ポットに受け継がれている形状である。
問題は材質よりその形状の違いで、日本で知名度を得た「魔法瓶」は据え置きで注ぎ口と取っ手の付いている背の高いポット型。対して、サーモス社が大々的に売り出していたのは今も昔もハンディな筒型(つつがた)。
なので、古い日本の魔法瓶を知る人間であればあるほど、ロケのサーモスは思い浮かべないだろう。
ちなみに、昭和の日本の食卓に必ずあった象印(ぞうじるし)とかタイガーとかの魔法瓶は中がガラス瓶だったので衝撃で良く割れたりしていた。
なのにどうしてサーモス社はそれを水筒として売り出したのか?と思うかもしれないが、日本人に比べて欧米人は器が割れる事を心配しない。だからピクニックにもフツーの陶器の皿をピクニックバスケットにバンドで留めて持って行き、長距離列車には足つきのワイングラスを持ち込んでワインを飲んでいたりする。

さて、現在のサーモスや魔法瓶はステンレス製なので、もう割れる心配はない。
このステンレス製魔法瓶を開発したのは「日本酵素」という日本の会社。そこがドイツの[Thermos(テルモス)]という元々の魔法瓶を開発した会社を買い取って現在に至る。サーモス社の英語版の社史を見るとステンレス製を開発したのが日本であることはサクッと無視されているので、なにか軋轢(あつれき)があるのか、ある種の戦略なのか(笑)
https://thermos.com/pages/history ←サーモス社の歴史、英語版のせいなのかアメリカでの功績が中心、今の主力であるにもかかわらずステンレス製サーモスについては扱いが非常に小さい
https://www.thermos.jp/company/history/corporate.html ←日本のサーモス社の歴史、ドイツの前身の会社についてはサクッと無視
https://en.wikipedia.org/wiki/Thermos_LLC ←サーモス社のWikipedia、ちゃんと前身のドイツの会社の事も現在の運営会社である日本の会社の事も載っている
249 🍜Cat Café あっぱれ猫茶房
249 ・Handbag 巾着(きんちゃく):日本語版では「ハンドバッグ」
そこはぜひ日本語で!
・Mask お面/狐面:日本語版では「仮面」
せめて「お面」で!
249 ・Bristle Broom デッキブラシ/剛毛箒:日本語版ではなぜか「モップ」
いや、[Mop モップ]は違うだろう!
でも訳に困るな。デッキブラシに混ざって、薄くて固い毛の箒が転がってるじゃないか!アレを何と呼べば?剛毛箒は苦肉の訳だが、デッキブラシで押し切るのもアリかもしれない。
249 ・Cup of Coffee コーヒー/コーヒーカップ:日本語版では「カップコーヒー」
うーん、カップヌードルみたいだな。ちょっと変な日本語だと思う。
249 ・Pearl Oyster 真珠貝:日本語版では「アコヤガイ」
おおっと、随分マニアックな訳を出して来たなぁ…。アコヤガイはPinctadaの訳だと思う。
英語のPearl Oysterも日本語の真珠貝も、真珠を作る貝という意味で、どちらも具体的な貝の名前ではない。ここは「真珠貝」が適当であると思われる。
★Pinctada アコヤガイ/白蝶貝/黒蝶貝:アコヤガイは日本で使われている真珠貝の一種だが、真珠を作る貝は日本以外にも何種類かいる。というか、貝類はどれも異物が入ると柔らかい体を護る為にカルシウムでくるんでしまう性質がある。その時にできる粒の色は貝の内側と同じ色。なので、光沢のある内側をしている貝は、光沢のある真珠を作るというワケ。だからホタテ貝に真珠を作らせると光沢のない真っ白に(笑)
Pinctadaに属する貝類は厚い[Nacre 真珠層:貝の内側のキラキラ]を作るので、高価な養殖真珠はたいていこの仲間。日本では他の国で真珠養殖に使われるPinctada類を白蝶貝とか黒蝶貝とか呼んでいる。
249 このロケの英語版は、かなり日本語そのままのアイテムが多かった。英語圏の人には果たして通じたのであろうか?
・Bonsai 盆栽
・Daruma Otoshi Game だるま落とし
・Fugu ふぐ
・Geta Sandals 下駄
・Kanzashi Comb 簪(かんざし)
・Origami 折り紙
・Shimenawa Rope 注連縄(しめなわ)
・Torii 鳥居
・Yubari Melon 夕張メロン
249 ちゃんと訳されてて嬉しかったものもいくつか
・Bamboo Whisk 茶筅(ちゃせん)
・Buddha's Hand Citron 仏手柑(ぶっしゅかん)
261 🦓Wildlife Park サファリ・パーク
261 ・Lamppost(ランポゥスt) 街灯:日本語版では「ランプポスト」
これ、分かるかなぁ?日本語では絶対にアレをランプポストとは言わない気がする。
261 ・Thorny Lizard 刺蜥蜴(とげとかげ):日本語版では「モロクトカゲ」
え、なにそのカッコイイ名前!モロクってMolochだよね?ユダヤ教の邪神じゃん。まさか実在の蜥蜴なのか?!

つー訳で調べてみたら、マジでいる。学名[Moloch horridus モロク・ホリダス]、通称[Thorny Devil トゲトゲ悪魔]。なんてカッコイイ学名なんだ!
オーストラリアの砂漠に住んでいて、トゲトゲに溜まった朝露とかを飲んで水分を補給しているらしい。写真を見ると意外と小さくて最大でも20cmくらい。
https://en.wikipedia.org/wiki/Thorny_devil ←Wikipedia
https://www.bushheritage.org.au/species/thorny-devils ←オーストラリアの自然保護団体の記事
学名に出て来る[Moloch モロク]はFlame Gargoyle❷【Moloch the Powerful】に出て来た事がある。

「モロクトカゲ」はカッコいいものの、問題点はモロクが日本では知名度のない邪神であるために、このカッコよさとトゲトゲを連想できない所だろうか?でもそこから興味を持つっていう事もあるし、そのままがいいかもな。
英語直訳の「刺蜥蜴(とげとかげ)」だと、管理人が実在の蜥蜴だと気付かなかったみたいに、スルーしてしまうかもしれないし。

 

 

 

 

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